【時事放談】日本は本当に先進国なのか

かぶとたいぞうです。

私は海外旅行が好きで、30年くらい前から、1年に平均3、4回は海外に出ています。最近はタイに絞って長期滞在になりましたが、それでも時折はタイの隣国を旅したり、一昨年はイタリアまで足を伸ばしました。

さて、そんな中で、私には海外から日本をつぶさに見る習慣ができました。

日本は先進国か:kabutotai.net

定期的に海外に出ますと、「岡目八目」と言いましょうか、日本を長期的な視座で客観的に見ることができます。



30年前の日本

30年前の日本は現在の中国のような勢いがありました。アジアの国々では日本人が熱狂的に歓迎されました。どこに行ってもお土産を売る子供たちに囲まれて「シェンエン!、シェンエン!」と千円札をねだられました。それほど日本円が強かったのです。

バブル崩壊前。日本が日の出の勢いで海外に存在感を表した時代です。

20年前の日本

20年前は米国でもヨーロッパでも、アジアでも、中南米でも、日本の製品が市場を席巻していました。どこの国でも、お金持ちはこぞってSONY、パナソニック、カシオなどのビデオカメラやデジカメを買いました。車はトヨタ、ホンダ、日産です。バイクはヤマハ、カワサキ、スズキ。パソコンはNEC、富士通、テレビはシャープ、日立、東芝。家電はサンヨー、タイガー、象印。

日本のバブルは崩壊しましたが、製品技術はまだ世界最高峰でした。



世界最高峰の日本の技術

日本の製品が当時のハイテク最先端であり、それらを持つことがステータスにすらなっていたのです。

技術の世界ではまだ「日本が世界一」と言われていました。

海外では日本人が羨望の目で見られました。私は日本人で本当に良かったと思いました。

10年前の日本

10年前くらいになると、どこへ行っても中国人ばかりで、日本人がぜんぜん目立たなくなりました。

それでも日本人はお金持ちで清潔で誠実であるというイメージが定着しているようで、どの国でも歓迎されました。日本人の心にもまだ余裕がありました。



現在の日本

今はどうか。

世界中の人々がスマホを持つようになりましたが、日本製のスマホを持っている人は見たことがありません。

ハイテクの分野は、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルに代表されるようなネットワーク技術が中心となりましたが、そこには日本企業の姿はありません。

コロナで露呈した日本の医療レベル

日本は世界最先端の医療技術を誇っています。しかし、欧米に比べ新型コロナの患者数が極端に少ないにも関わらず、医療現場は「逼迫」しています。

「先進国」では既に新型コロナワクチンをみんな打ち始めたのに日本にはまだ届いてもいません。

そもそも日本にも医薬品メーカーがたくさんあるはずなのに新型コロナワクチンは海外のものに頼っているのです。



現在の日本は本当に先進国なのか

ふと思いました。現在の日本は本当に先進国なのでしょうか。先進国だと思っているのは日本人だけで、海外からはもう相手にされていないのではないでしょうか。

そう言えば最近は海外の両替商でも日本円の扱いがないところが増えました。中国語訳があっても日本語訳のない映画やゲームも増えています。

世界で一番遅れている老人大国

だいたい、デジタル化でもキャッシュレス会計でも、日本が一番遅れている感じがします。

年寄りばっかりの国になってしまったからです。

年寄りが未だに幅をきかせ、女性蔑視発言をしても役職に留まる国です。

年寄りは今でもガラケーを使い、現金で支払うことに固執します。

だから組織も社会システムも旧態依然で、ぜんぜん進化しないのです。



年寄りのために若者が犠牲になる国

その年寄りたちを活かすために歳費のほとんどが使われて若者には回りません。だから若者は結婚もしないし子供も生みません。お金がないからです。

これでは子供が減り、人口が減り、社会に活気や勢いが無くなり、国が衰退するに決まっています。

日本はそのうち「後進国」(発展途上国ではなく)になって、G7会議にも呼ばれなくなるのではないでしょうか。

日本には金がないのか

タイでも米国でも2度目の給付金が出されているのに、日本は「出すつもりはない」のだそうです。きっと政府にももうお金がないのです。

多くの人が給付金を求めて署名活動までしているのに、バッサリ「出すつもりはない」。

年寄りに金がかかるから出せないのです。政治家にとって年寄りは大票田。若者を殺しても年寄りの票が欲しいのでしょう。



貧すれば鈍する

「貧すれば鈍する」と言います。

最近は聞いていて嫌になるニュースばかりです。

次々と発明される新手の詐欺手法。誰かを攻撃するヒステリックな批判報道。自粛警察。はたまた有名版画の偽物販売。

日本人は貧しく悪くヒステリックな人だらけになってしまいました。もうかつての余裕も落ち着きもありません。

諸悪の根源は「少子高齢化」

禍のすべての根源は「少子高齢化」です。

子供を生んで、若者を育て、社会に活気を取り戻せば、また新たな技術や産業も起こり、経済も良くなると思います。

そんなことはみんなわかっているはずなのに、どうして政治はその方向へ行こうとしないのか。不思議でなりません。



老害

きっと年寄りが票を持っているからです。

納税額か何かを基準にして、現役を離れた年寄から選挙権を取り上げたほうがいいかもしれません。そうすれば若者の立場も存在感も発言力も上がるでしょう。

まぁ、今日は「時事放談」ですから好きなことを言わせてもらってます。

ごきげんよう。


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