近所の田舎スーパーも最近導入したPayPay、危険性が心配だが私も使うか否か

かぶとたいぞうです。

最近PayPayを導入する小規模店舗が増えています。私が日常の買い物をする近所の小規模食料品店も最近PayPayを導入しました。私もPayPayを使い始めるかどうか迷っています。



実は私は以前からPayPayには疑問を持っております。なんとなく疑った目で見ています。だから落ち着くまで様子を見ていたのです。



セキュリティーの問題は気にしていない

よく問題にされる個人情報の漏洩や盗難の心配は考えていません。私も以前はSEをしていたので、セキュリティーに関する知識はあります。PayPayを利用したからといって自分のクレジットカード情報などが盗まれるなんてことは考えていません。そんな心配をしたらクレジットカード自体が使えません。

私がPayPayに疑問を持っているのはまったく別の点です。

私がPayPayを疑わしく見ている観点を列挙すると次の通りです。あくまでも個人的感想です。

  1. コマーシャルがふざけ過ぎている
  2. 100億円キャンペーンなどテクニカルな手法が怪しい
  3. くじ引きで還元というギャンブル的な手法が気に入らない
  4. 「最大で」○%還元、「最大で」○円当たる、など「最大」手法ばかり
  5. 店舗側の費用が無料なのは最初だけ
  6. PayPayに限らないが、電子決済にクレジットカードを紐付けると他人のクレジットカード番号を容易に使えるようになる

という点です。ピンをくる人には説明は不要ですが、そうでない人のためにいくつかご説明します。

大げさなキャンペーンと意味不明なふざけた宣伝

まず、去年の暮れに大々的にテレビコマーシャルで宣伝をしました「100億円あげちゃう」キャンペーンが怪しかったです。コマーシャルそのものがふざけ過ぎで怪しい。そして何だか意味が判らない。

私は複雑で意味が判りづらくて「ふざけた」感じのものには一切関わらないようにしています。

日本の携帯電話会社の手法は全てこれです。だから私は日本の携帯キャリアとは契約したくないのです。「だましのテクニック」が過ぎます。

PayPayはソフトバンクの子会社なので手法もソフトバンクとまったく同じです。

キャンペーンの還元率も必ず小さな字で頭に「最大」と付いています。

最大4%還元

みたいな感じです。4%を得るには、同じくソフトバンク系列のYahooカードを作らなければならないとか、いろいろ条件があるのです。

ソフトバンクの携帯電話ショップで見たことのあるような手法です。

さらに「抽選で還元」。

なにやらくじ引きのようなものでお金が戻るらしいのです。こんな射幸心をあおるようなテクニックをよく日本の金融庁が許可したなと思います。

顧客に利益やサービスをまじめに提供・還元する意思のある会社は、このようなテクニカルな手法は使わないものです。



PayPay導入店舗が支払う手数料

PayPayを導入する店舗は初期手数料が無料でその後の手数料も「当面」は無料です。

私は世の中のキャッシュレス化には大賛成です。いまでも小額の買い物はスイカで払っています。

いままでキャッスレス化に対応できなかった店も、スイカやクレジットカードを使えるようにすれば全て解決だったのです。しかしクジットカードや従来の電子マネーは導入費用が高くて小規模店舗は二の足を踏んでました。

PayPayをはじめとするバーコード読み取りタイプの電子決済は導入コストがほとんどかかりません。そういう意味ではPayPayが普及するとこはいいことなのです。

しかし、導入コストはもともとそれほどかからないので問題ないのですが、その後の運用コスト(手数料)はどうなのか。

PayPayは導入店舗に対して2021年9月30日までは利用料は無料と言っているようですが、その後は利用料を取るのではないでしょうか。

ソフトバンクの常套手段

PayPayは世の中に貢献する為に無料でPayPayの導入店舗を増やしているのではありません。あとでごっそり儲ける為にやっているのです。

ソフトバンクは昔、駅前でルーターをばら撒いた会社です。ルーターを含むインターネットのスターターキットを袋に入れて導入説明書とともに若いアルバイトにばら撒かせました。

当時私は既にインターネットを家で使っていましたから受け取りませんでした。しかし知らない人は意味が判らず重い袋を家に持って帰りました。あの時も最初は無料だったはずです。

いちどインターネットに繋いでしまったら、もう外すことが面倒になりその後は高いプロバイダー手数料を取り放題という作戦でした。

今回も無料と言うことでPayPayを導入した店舗は、2年後には有料に切り替えられるのではないでしょうか。その時既に店舗の顧客(買い物客)はPayPayの支払いに慣れ親しんでいるはずです。途中でやめるわけにはいかないので店舗は泣く泣く利用料を支払うという筋書きなのでしょう。

でもそんなにうまくいくでしょうか。



電子マネーにクレジットカードを紐付けるのは怖い

これはPayPayだけに言える問題ではありませんが、電子マネーにクレジットカード情報を紐付けるのは怖いのです。

もともとクレジットカードは番号と有効期限、そしてカード裏側に表示された番号さえ判れば、ネット上で他人のクレジットカードでも使えちゃいます。

だからクレジットカードを人に見せてはなりません。

以前田舎のガソリンスタンドで給油した後、クレジットカードを提示したら、若い従業員が私のカードを持って奥の事務所に行こうとしました。

私はあわてて彼を止めました。どうして私のクレジットカードを奥にもって行くのかととがめました。

彼は不思議な顔をして「読み取り機が奥にあるから」と答えましたが、私はクレジットカードを返してもらい現金で支払いを済ませました。

あたりまえです。もし彼が私のクレジットカード番号と有効期限、裏の番号を控えたら、その情報でネットショッピングができてしまうのです。

他人のクレジットカード情報がネットショッピングで使われない理由

クレジットカードに関しては私くらい用心したほうがいいに決まっています。しかし、実際には他人のクレジットカード情報がネットショッピングで使われるのは稀です。

なぜなら、ネットショッピングで買った商品は宅配で送られて来るので足が付きやすいのです。

空き家を使って商品を受け取るとか回避方法はありますが、他人のクレジットカード情報でネットショッピングをするには勇気が必要です。



PayPayだと他人のクレジットカード情報が使える

しかしPayPayのようなシステムの電子決済では簡単なのです。

PayPayは決済方式にクレジットカード決済を選ぶことができます。他人のクレジットカード情報でも入力可能です。

そのカードを使ってスーパーマーケットで買い物をして決済しても怪しまれません。しかも宅配ではなく商品を持って帰るので足は付きません。

レジの人は客の人相風体まで覚えていません。レジにカメラを付けない限り、不正利用者を特定するのは無理でしょう。しかしPayPayを導入するような小規模店舗が全てのレジにカメラを導入するでしょうか。

クレジットカード情報はますます慎重に管理すべし

これはPayPayが悪いのではありません。クレジットカード情報が紐付けされた方法を使ってカメラを導入していない実店舗で買い物ができてしまうことが問題なのです。

あなたがPayPayを使わなくても、誰かがPayPayにあなたのクレジットカード情報を入力すると簡単に不正利用されちゃうのです。

そしてあなたのクレジットカード情報は既に第三者にバレている可能性が高いのです。

いまのところ自分のクレジットカード情報が第三者にバレていないと確信できる人は、今後はさらに厳重に管理したほうがいいです。人にカードを見せないほうがいいです。信用できない店ではクレジットカードは出さないほうがいいです。

もしかしたら自分のクレジットカード情報が第三者にバレているかも知れないと感じる人は、すぐにクレジットカードの番号を変えたほうがいいです。



PayPayの送金機能は使ってみたい

ここまで言っておいて何ですが、ためしにPayPayを使ってみようと思います。セキュリティーの問題は個別にはありません。ソフトバンクの手法は気に食わないですが、近所の小規模食料品店で使えるメリットはあります。逆に利用者にとってデメリットは今のところありません。

PayPayには他人にお金を送金できる機能など先進的な機能もあります。試しに使ってみたいのです。

PayPayの本来の使い方とは違いますが、イザと言うときに日本にいる知人に頼んでタイに送金してもらうのに使えないかと思っています。また、小額の謝礼金などの送金にも使えないかと思っています。もしそれらができれば、今まで困っていたいろいろなことを解決する手がかりになります。

ただし、やはり少し怖いので、クレジット情報は切り離して使います。

私の結論:楽天バーチャルプリペイドカードに紐付けて使ってみる

決済にはソフトバンクがおそらくライバル視しているであろう楽天カードの「バーチャルプリペイドカード」を紐付けます。

この方法でも最大4%には届きませんが、楽天カードに1%、PayPayに0.5%の還元があります。

私が日ごろ使っている楽天カードには「バーチャルプリペイドカード」という機能があります。使いきりのプリペイドカードです。バーチャルなので実際のカードは発行されません。発行されるのはカード番号と利用期限と裏の番号だけです。このバーチャルプリペイドカードに例えば1万円だけ入れて使うのです。

前述のようにこれからの世の中はPayPayに限らず自分のクレジットカード番号をさらすこと自体がとても危ないです。だからこれを機会に少しでも怪しいと感じる相手には本物のクレジットカードを見せずに使いきりのバーチャルプリペイドカードに一度お金を小分けして、そのカード情報で決済します。

PayPayの決済方式にもこのバーチャルプリペイドカードは使えます。

たとえ何かがあっても、バーチャルプリペイドカードに入れておいた金額以上にお金を失うことはありません。言ってみればPayPayでの決済にスイカ(もちろんクレジットカードを紐付けしていない)を使うようなものです。

ちなみにバーチャルプリペイドカードに余った端数の残金はすべてAmazonギフト券に換金すれば使い切ることができます。

ごきげんよう。

 

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著者かぶとたいぞう拝。


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