【パタヤ生活】サードロードの路上でいつも大きな声で何かを叫んでいる女の悲しい物語

かぶとたいぞうです。

私のアパートの近くのサードロードの路上で、いつも大きな声で何かを叫んでいる女がいます。

まだ若くて細っそりした女性です。



女は路上で何かを叫んでいる

スクーターでどこからかやって来るらしく、いつも歩道にスクーターを停め、ヘルメットをスクーターの荷台に乗せて、道路に向かって何時間も大声で叫びます。

タイ語なので何を言っているのか私には分かりません。

交通安全の訴えか

初めて彼女を見たときは、その熱心な様子から、ドライバーに安全運転を呼び掛けているのかと思いました。

身内がその場所で交通事故にあったのだろうぐらいに思いました。彼女の語り口調は実に熱を帯びていました。

彼女は雨の日以外は毎日のように来て、3時間ぐらい叫んで帰ります。



先日も

先日、我が家のテラスに座ってお茶を飲んでいたら、遠くのほうからまた彼女の声が聞こえてきました。彼女の声はかん高くて特徴的なのですぐに分かります。

また来ているなと思っていると、隣の部屋のジョンが出てきて彼女が叫んでいる方向をしばらく見ていました。

振り返ったジョンは

そして振り返って私を見て、「また来ている」と言いながら、人差し指を自分の耳の近くでくるくる回しました。

気が触れているというのです。

ジョンは何かを知っていそうなので聞きました。ジョンはこのアパートに20年も前から住んでいます。



真相

ジョンによると真相はこうでした。

彼女は以前近くの語学学校の講師をしていました。とても若くて優秀で美人なので注目の的でした。

この近くのアパートに米国人が住んでいて、彼女にアプローチしました。2人は恋仲になり彼女はその米国人のアパートに一緒に住むことになったそうです。

ところが

その後どういういきさつか、彼女はアパートを追い出されました。彼女は夜毎アパートの前で米国人の名を叫んでドアを開けてもらおうとしたそうです。しかし米国人は応じませんでした。

そのうち彼女の求愛は恨みに変わり、「騙された」「処女を奪われた」「結婚すると嘘をつかれた」などとアパートの前で激しく抗議するようになったそうです。



警察が出動して彼女は排除

彼女がアパートの前で毎晩叫ぶので近所迷惑になり、たびたび警察が出動して彼女は排除されました。すると今度はアパートの前ではなく、少し離れたサードロードの路上で怨み節を始めたらしいのです。

路上なら排除されず、しかも彼女の声はかん高いので米国人のアパートまで届くようです。

5年間も

5年以上も前の話ですが、米国人は今もそのアパートに住んでおり、彼女は5年以上も毎日来て路上で叫び続けているのす。

米国人も5年間もよく我慢できるなと思いますが、彼女も5年間もよく続くと思います。

それほど恨みが深いのか、彼女の声は時折いっそうかん高くなり、さらに恨みのこもった口調になります。

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恐ろしや女の執念

あな恐ろしや女の執念。

タイの若い純情な女性に手を出すには、相応の覚悟が必要だということです。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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