かぶとたいぞうです。
久しぶりに映画「幸福の黄色いハンカチ」を見ました。山田洋次監督、高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおが出演しています。
相変わらず武田鉄矢と桃井かおりのやり取りが情けなく、腹立たしくさえ感じますが、最後には感動します。
気づいたこと
今ごろになって気づきました。山田洋次監督が言いたかったことを。
「弱い者は一人では生きていけないから助け合う」
高倉健演じる「ゆうさん」は前科持ちなので、札幌に出ても職が見つからないかもしれません。東京の印刷工場を辞めて北海道を旅している「きんちゃん(武田鉄矢)」はそれを知っているから泣いたのです。「ゆうさん」は奥さん(倍賞千恵子)が待つ夕張に帰るしかないのです。
雨あがる
映画「雨あがる」(原作山本周五郎、脚本黒沢明、出演寺尾聰、宮崎美子、三船史郎(三船敏郎の息子))も似たようなテーマです。
弱い者は何もかもうまくいかず、いつもトラブル続きで喧嘩ばかりし、強がって人をののしり恨み、孤立する。でも、それでは生きていけないことに気づき、弱い者同士で助け合い、ドタバタ劇を繰り返しながらも生きていく。
同じ山田洋次監督の「男はつらいよ」にも通じています。
私は「強い者」
私は今まで「弱い者」をカッコ悪く思い、惨めに思い、腹立たしく思い、自分はそうじゃないと思っていました。だから自分はひとりで生きていくと決めたのです。
しかし最近気づきました。
「弱い者」は自分が弱いことを知っているからこそ、他の人とうまくやっていくしかないと諦められるのですが、私のように自分を「強い者」だと思っている人は他人に心を許しません。
歳をとると誰でも「弱い者」になる
いつまでも強者ならそれでもいいのですが、誰でも歳をとります。歳をとると誰でも弱ります。心は弱らなくても体は確実に弱ります。
弱ればやっぱり誰かに助けてもらわないと生きてはいけません。
「弱い者」は早めに気づいて手を取り合うから助けてくれる人がいますが、「強い者」は自分ひとりでやっていけると思っていたので準備ができていないのです。
女性も
私の同級生の女性でも、医者、弁護士、公認会計士、税理士、上級公務員、旅客機の乗務員、起業家、上場企業の役員、大きな組織の研究員、その他専門職などになった人ほど結婚していません。
聞くと「ひとりでも生活できるし、男はうるさいから」と言います。「結婚するより、たまに会うほうが恋愛は続く」という女性もいます。経済的に独立している女性は男に頼りたくないのです。
少子高齢化対策が叫ばれていますが、子を生む以前に、ひとりで生活できる女性は結婚すらしていないのです。
私も
私も経済的に独立していたし、ひとりで何もかもできたので、誰の助けも要りませんでした。だから今でもひとりなのです。
歳をとって弱くなったからといって、急に都合良く助けてくれる人を探しても、きっと見つかりません。利己的で図々しい魂胆は見透かされます。
「ただで介護してもうと思っているのか」
そう思われるだけだと思います。
ここパタヤでも
ここパタヤでも介護目的と思われる老ファランとタイ人女性のカップルをよく見ますが、年金と遺産がらみの駆け引きめいた関係が多いようです。
それなら最初から給金を支払ってヘルパー契約したほうがスッキリすると思うのですが、男も女も何らかのロマンを含めたいのか、それとも払える給金がないから死んだ後に清算するのか、なんか複雑です。トラブルも多いそうです。
老後の重要な分岐点
「弱い者は一人では生きていけないから助け合う」
「強い者はひとりで生きていく」
「人は誰でも歳をとれば弱くなる」
「強い者が歳をとって弱くなったからといって、急に都合良く助けくれる人を探しても、きっと見つからない、あるいは騙される」
老後の重要な分岐点だと思います。
老後の生きかた
自分の弱さを知り、人に心を許し、人を尊敬し、感謝し、行儀良くし、もてなし、寛大になり、細かいことを咎めず、相手の話をよく聞いて、楽しく過ごすのです。
そういうことをいつもしていると、案外身近な人が自分を助けてくれるかも知れません。
でも、自分を助けもらおうと思ってそういうことをしても見透かされます。必ず見透かされます。
見返りを求めない
見返りを求めずにするからこそ、心から好かれて助けられるのだと思います。
私もそういう人がいたら必ず助けるので、きっと他の人もそう思っているはずです。
これからの時代はいくらお金を出しても充分な介護は受けられません。介護の担い手が少ないからです。お金を持っているほど「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるでしょう。
寛大な人間になる
そこに気づかぬ者は孤立したまま死を待つことになるかもしれません。
私は気づいたので、寛大な人間になるよう努力します。
ごきげんよう。
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