かぶとたいぞうです。
私は今、チェンマイから南に車で4時間ほどの農村地帯、タークという町の郊外の集落にいます。パタヤの友人(食堂のご主人)の帰省に付き合って、タイの田舎のソンクランを見学しているのです。
昨日はソンクランの中日で、パレードが村の道を練り歩きました。
ソンクランのパレード
ミス・ソンクランの女性を乗せたトラクターの後を村の若者が躍りながらゆっくり行進しました。みんなバケツを持っていましたが、中に入っているのは水ではなく小麦粉でした。行進には誰でも参加可能で、私も誘われましたが見るだけにしました。
水掛けは、踊っている人たちに、手で少量の水を掛けるるだけです。パタヤのようなバカ騒ぎとは対照的で、優しい掛け方でした。これが本来のソンクランなのでしょう。
今日15日は水掛もありません。19日まで水を掛けるのもパタヤだけです。
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パタヤへの帰還
友人は当初、今日の夕方のバスでパタヤに戻ると言ってましたが、急に明日にすると言い出しました。私が困った顔をしていると、「じゃあ、今日の夕方にバスターミナルに行ってみて、バスがあれば(満席でなければ)今日帰り、席がなければ戻ってきて明日の朝のバスにしょう」と言い出しました。
電話でバスの時間を確かめるわけでもなし、予約をするでもなし。だいたいバスの時刻も分かってないのです。ターミナルに着いてから時刻を調べてどうするか考えるのです。なんとものんきです。来るときもそうでした。慣れているのでしょう。
普通の日本人ならついていけないと思います。まぁ、私は他に用事のある身でもなし、いいのですが。
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タークで食べた珍しい料理
今回タークで初めて食べた料理を列挙します。
- 小さな蜂の子の刺身(巣ごと)
- 豚の刺身
- 野ねずみの丸焼き
- イワシのくさや(伊豆や大島のと似た匂い)
※写真は蜂の子
その他にも私の知らない料理が並びましたが、私は辛いのが苦手なので手を付けませんでした。
初めてではありませんが、牛刺、チェンマイ式納豆(オカラ)も出ました。
それと今日の夕方には、いっぱい卵をはらんだ大きな黒いカエルを用意するようなことを言ってました。あ、今気づきましたが、そのカエルのためにパタヤへの帰りを明日にしようと考えたのかも知れませんね。
地物の食材
野ねずみの丸焼きは意外と美味しく、ターキー(七面鳥)のモモのバーベキューに食感も味も似ていました。食堂のご主人の友人が畑で捕ってきたものです。
黒鶏のスープも毎日出ましたが、全て庭に放し飼いにしている鶏をその場でつぶして料理してくれました。ご主人の友人の若者が、毛をむしり、地面の上に丸太(まな板)をひいて、首や足の爪を落とし、中華包丁で手際よく細切れにしていく姿が美しかったです。日本では最近見ません。
そういうのが嫌いな人は悲鳴を上げそうですが、日本で食べるブロイラーよりずっと美味しいし安心安全です。
日本のブロイラー
日本で私たちが日ごろ食べている「ひな鳥」は、ヒヨコを檻に閉じ込めて動けないように縛り付け、口にチューブを突っ込んで栄養液を流し込むのです。環境が劣悪なので感染症にかからぬよう、たいていは栄養液に抗生剤を混ぜます。
そしてわずか1ヶ月半で2~3kgまで太らせ、肥満体を「ひな鳥」と謳って出荷します。
それをみんな「柔らかくて美味しい、ジューシーだ」と言って喜んで食べるのです。
タイの地鶏
いっぽう、こちらの鶏はシャモのような黒鶏で庭や畑を毎日走り回っています。ハコベみたいな草を食い、虫を食べています。そして3ヶ月、4ヶ月たった元気な鶏を食うのです。
日本の「ひな鳥」ほど大きくありません。足は筋肉質で歯応えがしっかりあり、肉質も味も上品です。脂はほとんどありません。
何よりも薬を使ってないので耐性菌の心配もありません。安心安全なのです。
本物の「地鶏」を食べたことのない人には固いと感じるかもしれません。合鴨しか食べたことのない人が野生のカモを固いと言うのと同じです。
新しい料理に出会えた旅
私は今まで世界中を歩きまわり、色々なものを食べましたが、今回はまた新たな料理に出会えて嬉しいです。タイ料理の奥深さを知った旅でした。
さて明日はパタヤからブログを投稿するのか、はたまたタークからになるのか。私にも分かりません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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