【学問】どうして勉強しなければならないか。若いころ誰も教えてくれなかった疑問に今は自分で答えられる

かぶとたいぞうです。

小さい頃から親に「勉強すれ」、「勉強すれ」と言われ、うんざりでした。

「どうして勉強しなければならないのか」

いろんな人に聞きましたが、誰も明確には答えてはくれませんでした。親も小学校の先生も中学校の先生も答えてくれませんでした。

それでも勉強すれと言われて仕方なく勉強しました。



今は分かる

今になって振り返り、ようやく勉強する意味が分かりました。

本ブログの読者には若い人もいるようなので、私なりに理解した「勉強しなければならない理由」を述べます。

勉強しなければならない理由は2つあります。

1つ目の理由

1つ目は、自分の頭で考えて、自分で正しい判断をするための力(判断に必要な知識)を得るためです。映画「男はつらいよ」で寅さんは甥の満男にこう答えています。

「いいか、オレはなまじ学問が無いから、サイコロの出た目で人生を決める。だからうまく行かない。満男は大学に行ってしっかり勉強して、自分の頭で考えて自分で判断できるようになれ」

山田洋次監督の至言です。



2つ目の理由

2つ目の理由は、がんばって優秀な進学校や大学に入り、優秀な人たちと友達になって生き方を学ぶためです。

これは私の実体験です。

1つ目のほうは別に学校に行かなくても独学でできます。現に、世の中には大学に行かなくても勉強して知識豊富な人はけっこういます。

しかし、2つ目のほうは名門と言われる進学校や難関大学に入らなければ得られません、

優秀な人たち

私が幸運だったのは、北海道屈指の進学校に入れたことです。高校生にしては大人っぽい、頭の良い友人がたくさんいました。知識も認識も高く、センスも良く、刺激になりました。彼らとは今でも付き合っており、人生のあらゆる局面で良い影響を受けております。

大学もそこそこの大学に入れたので、良い友人に恵まれました。時には優しく時には厳しく助言されたりドキッとすることを言われ、その都度深く考え、人生の勉強になりました。

また、いわるる「名門」と言われる大学には全国から優秀で育ちの良い若者が集まります。学友の素行や話し方、礼儀作法、人生の考え方、態度などは実に参考になりました。私は育ちも家柄も悪いので大変勉強になりました。彼らの真似をしているうちに私も少しずつ変わったと思います。



学歴に関して

学歴が大事だとは思いません。一生懸命に勉強することが大事だと思います。だから、推薦入学とか、AO受験とか、受験勉強しなくても入学できる道は邪道だと思っています。スポーツ推薦は実力なので別ですが。

私は自分の娘にも息子にも大学受験をさせましたが、条件はまともに受験して合格することでした。推薦やAOなら応援しないと言いました。

2人とも苦労して勉強して大学に入りましたが、それで良かったと思います。大学受験時の苦労やがんばり、達成感、得た知識は今でも人生全般にわたって活かされていると思います

勉強しないで得た学歴には価値はない

また、努力して実力をつけて受験に合格して入学したもの同士だから友人になれるのです。私の大学の友人の中には、推薦やAOで入学した人はひとりもいません。

現在は少子化が進み、お金さえ積めば受験しなくても入れる大学がたくさんありますが、それでは意味がないと思っています。

企業も分かっていますから、いくら学歴があっても勉強しなかった人は採用しません。



親ガチャに関して

最後に親ガチャについて。

親ガチャはあると思います。今は大学の受験料だって入学金だって学費だってバカ高いので、お金持ちでないと大学には行けません。

いくら優秀でも貧乏人の子供は進学を諦めて働かなければなりません。いっぽう、お金持ちの子供はまったく勉強しなくても名門大学にAO受験で入学できます。AO受験で大学が見るのは親の職業だけです。親が学費を十分払えると判断したら合格なのです。寄付金や父兄会費などの名目で大学にうんとお金を払えば入れる大学もあります。

どの親のもとに産まれたかで人生が決まるわけです。子供は親を選ぶことができません。全て運です。まったくガチャと同じです。

親ガチャは昔からあった

でも、親ガチャは昔からありました、江戸時代には、どんなに優秀でも親が農家なら農家にしかなれませんでした。それでも農家から武士になった人もいるのです。希ですが。

私も子供の頃から「勉強すれ」「勉強すれ」と言われて進学校に入ったのに、高校1年生の時に「うちには金がないから大学進学は諦めてくれ」と親に言われ、梯子を外された思いでした。

それで一度は就職しましたが、諦めきれず仕事をしながら勉強して受験して大学に入ったのです。

入学金も学費も全て自分で稼ぎました。



茨の道

今から思えば、よくできたなと我ながら感心します。でもこれも希なケースで、ほとんどの人は当時の私の真似はできないと思います。私は大学に通いながら月収30万円以上稼いでいたのですから。

それでも一時は、どうしても学費が払えなくて大学から退学通知を受けました。その時は「もうどうにでもなれ」「なるようになれ」と思いました。もし「闇バイト」が当時あったら手を出していたと思います。

道は開ける

しかし、良い先輩や理解のあるバイト先の社長、上司のお陰で、悪の道に進まずに済みました。感謝しております。

毎月30万円稼いでも学費が払えなくて、札幌市の母子家庭奨学金を借りて、就職してから少しずつ返しました。札幌市にも感謝しております。

自慢げに聞こえたらお詫びしますが、私が言いたいのは「親ガチャなんて昔からある。それでも諦めずに本気になれば道は開けるし、現に道を開いてきた人はいる」ということなのです。



もっとすごい人

私なんかよりもっとすごい人もいました。

私の学友のひとりに、大学に通いながら親に仕送りをしていた人がいるのです。親から仕送りをしてもらうのではなく、大学に行きながら働いて、九州の母親に毎月3万円ずつ送金していたのです。その人も母子家庭でした。

私には真似のできないことで、今でもその学友は偉いと思っています。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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