かぶとたいぞうです。
武漢発の新型コロナウイルスの感染者の数と死者の数は毎日報道されます。しかし治癒(完全回復)した人数はぜんぜん発表されません。
武漢肺炎の回復者数はどうして発表されないのだろうか
治癒した人の数が分からないと正確な致死率が分かりません。どうして発表しないのだろうとずっと疑問に思っていました。
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新型コロナウイルスの治癒数はちゃんとあった「丁香園」
いろいろ調べてみると治癒した人数の集計はちゃんとありました。日本で報道されていないだけだったのです。
中国の医療関係者向けのポータルサイト「丁香園」がデータ元です。
日経ビジネスの記事からたどって見つけたサイトなので怪しくはありません。日経ビジネスの元記事もリンクしておきます。
記事の下の方の「新型コロナウイルスの最新感染状況を知るには?」に「丁香園」のリンクが貼ってあります。
米国の統計サイトも引用している「丁香園」
米国の統計サイトも「丁香園」のデータを引用しているようです。
中国が発表したデータですから鵜呑みにはできません。また、ウィルスに感染していても病気の症状が出ていない人は感染者に含めていないということが昨日明らかにされました。それらを考慮してデータを読まなければなりませんが、回復した人の数はきっと正しいと思います。
武漢肺炎の現在の累積感染者数、治癒数、死亡数、治療中数、重症化人数
このブログを書いている2020年2月15日(土)14:00現在の武漢肺炎の主な発表数字は次のとおりです。詳しく見たい人は直接「丁香園」で見てください。
【全世界】
- 累積感染者数 67101
- 治癒数 8334
- 死亡数 1526
- 治療中数 57241
【中国】
- 累積感染者数 66577
- 治癒数 8256
- 死亡数 1524
- 治療中数 56797
- *重症化人数 11053
【武漢】
- 累積感染者数 37914
- 治癒数 2502
- 死亡数 1123
- 治療中数 34289
【上海】
- 累積感染者数 326
- 治癒数 124
- 死亡数 1
- 治療中数 201
あなたはこの数字をどう見ますか。
数値を見てピンとくるもの
仕事などで数値の分析、考察などを行なっている人であれはピンとくるものがあると思います。
私が数字を見て感じたことを列挙します。
- 治癒した(完全回復した)人の数は意外と少ない。
- 発症してから治るまでの期間が長いようだ。
- 重症化する割合は思っていたより高い。
- 武漢だけ死亡率が高いのは本当はもっと感染者がいるか、あるいは医療スタッフが足りなくて手当を受けずに死んでいった人が多いからではないか。
- 対して上海の死亡率が低いのは十分な手当を受けたからか。
- 重症化して手当を受けなければ死ぬ確率が高い。
- 致死率は3%程度だと言われているが、発生源である武漢の数値だけ見ると現在治療中の患者が全て助からない限り3%にはならない。医療スタッフが足りなくなって十分な手当が受けられなくなると、致死率はうんと高くなる。
- 日本でこの数字が報道されないのは、武漢や湖北省の死亡率の数値が独り歩きしてパニックを起こすのを防ぐためか。確かに武漢の数字だけ見ると3人に1人は死んでいる。
武漢肺炎の死亡率、重症化率データを見て分かった事
私は昨日のブログで「パンデミックが発生したら自分の身は自分で守るしかない」「自分の免疫力で病気を治すしかない」と書きました。
基本的にはそれが正しいと今でも思います。しかし、これらの数値を見た今、重症化した場合は医療機関で手当を受けたほうが絶対にいいと思いました。
新型肺炎の重症化率は高い、重症化したら病院で手当を受けなければ助からない
日本の今までの報道では重症化する割合がもっと低いイメージでした。「高齢者や持病のある人」が「稀に」重症化するのだと思っていました。しかし数字で見れば治療中の患者の20%が重症化しています。
私は以前肺炎になったことがあります。咳が止まらなくなって息ができなくなりました。このまま死ぬのではないかとも思いました。気管支のタンを出したくて咳き込むのですが、息を吸おうとすると次々と咳が出て息が吸えなくなるのです。そういうときは我慢して咳をせず、ゆっくりと浅い呼吸をするしかありません。それでも咳が止まらず苦しいです。そんなことが何日も続けば体力を消耗し、いずれは息が詰まって窒息死するかもしれません。
医療機関が正常に機能していれば助かる人が増える
医療機関に十分な医療スタッフがいて十分な医療サービスを受ければ助かります。タンを取り除いたり、気道を確保したり、呼吸器をつけて呼吸を助けるのです。息さえできれば助かる可能性が高まります。
武漢では医療サービスを受けられずに息が止まって窒息死した人が多いのではないでしょうか。上海に逃れた人は十分な医療サービスを受けたのでほとんどが助かっているのではないでしょうか。
武漢市民がパニックを起こして世界に脱走した理由
そんな状況をまのあたりにした武漢市民が「武漢にいたら死んでしまう」とパニックを起こし世界中に脱走したのだと思います。
日本でも「申し訳ありませんが、家族のため武漢から逃げてきました」と空港でのインタビューに応えた武漢からの家族がテレビで紹介されていました。
それで中国政府は慌てて武漢を町ごと封鎖したのです。中国全土を武漢化させないために。
日本でもパンデミックが起これば武漢の二の舞
日本でパンデミックが起これば医療機関が麻痺します。重症化した患者が十分な医療サービスを受けられなければ武漢の二の舞です。
政府はそうなることを予期してか国内の新型肺炎の治療施設を既に非公開にしています。患者が病院に殺到するのを防ぐためでしょう。
パンデミックが起きないことを祈るしかありません。
しかし日本もここタイも中国人フリーパスですから、既に相当数の感染者がいることは間違いないでしょう。
武漢肺炎が重症化した時のために今のうちに準備しておくこと
今のうちに重症化した場合はどこに連絡すればいいかを確かめておいたほうがいいでしょう。仲間とラインなどで連絡を密にとり、何かあったらお互いを助け合うようにしましょう。医者や医療関係者の友達がいる人はいざという時には助けてもらいましょう。
こういう時はやっぱり日頃の付き合い、人間関係が大事ですね。
私の心配が後になって笑い話になりますように。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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