新型コロナ、未来は予測できないが最悪のシナリオと楽観的シナリオなら描ける

かぶとたいぞうです。

新型コロナの感染が拡大し、今後の世の中の見通しが分からなくなってきています。



新型コロナによる極端な未来予測もあるが

こういう時に目立とうと思って「1930年の世界恐慌以上」の不景気になるとか、「リーマンショックの10倍の経済的被害」とかと言い出す人たちがいますが、何でも大袈裟に言えば良いという訳ではありません。

私達に今一番大切なことは落ち着くことです。一度落ち着いて現状を客観的に見てみましょう。

平常心

私は以前、「平常心」について学んだことがあります。

何かショックな事件が起こると人はパニックになりがちですが、平常心を身につけると必要以上の動揺はしなくなります。

平常心を身につけるには、まず最悪のシナリオを想像し、その後に楽観的シナリオも想像して、その間のどこかに落ち着くと思うことです。そうすれば心は落ち着きます。



新型コロナがもたらす最悪のシナリオ

ではさっそく今回の新型コロナ騒動がもたらす最悪のシナリオを考えてみましょう。

最悪のシナリオは自分が新型コロナに感染して死ぬことです。

新型コロナの致死率は当初2〜3%程度と言われていましたが、もっと高いことがもう既に分かっています。既に相当な死者が出ていますから御用学者がどんなに楽観論を唱えても誰も聞きません。

新型コロナの致死率が5%でほとんどの人が感染するとしたら

仮に致死率が5%だとして、世の中の殆どの人が感染するケースを考えてみましょう。

人口の60%程度が感染すると感染拡大は止まるという説がありますが、根拠が分かりません。

山間部にでも住んでいれば別ですが、現代社会ならほぼ全員が感染すると見たほうが現実的です。ただ感染したことに気づかない人がいるだけだと思います。

日本だと1億人が感染して500万人が死ぬことになります。500万人と言えば結構な数です。



5%の中に自分も含まれるかも知れないという恐怖

その中に自分も含まれるかもしれません。それが一番の恐怖なのです。

自分が5%の中に含まれるかどうかは、どんなことをしても分かりません。

フランスでは16歳の少女が新型コロナで亡くなりました。持病もありませんでした。一方イタリアでは90歳で新型コロナから完全回復した女性もいます。

誰が死ぬのかは分からないのです。

気をつければ多少死ぬ確率は減るかもしれません。しかし、無症状感染者がだんだんと増えていきます。まったく人と接することなく生活しない限り完全には感染を防ぐことはできません。

20人のうち1人が死ぬとして、自分がその1人かもしれないと思うのはとても恐ろしいことなのです。

新型コロナが恐ろしいのはそのことだけで、他には恐ろしいことは何もありません。

人間はこんな時に恐怖に耐えられなくなって、大騒ぎする人と、ある程度覚悟を決めて落ち着く人の2通りに別れます。今は自分がどんな人間なのかを知る絶好のチャンスです。

水や食べ物は豊富にある

一方、新型コロナは自然環境には何も影響を与えません。穀物も野菜も果物も肉も魚も今まで同様に手に入れることができます。

農業従事者も漁業従事者も畜産従事者も社会的距離を十分にとって仕事をしますからむしろ感染しにくいです。

食品加工、食品流通、食品輸送もまったく問題はありません。

水や食べ物に関してはどんなに最悪なシナリオを描こうとしてもそれほど悪いシナリオは思いつきません。

人間は水と食べ物さえあれば生き延びることができます。だから新型コロナで死なない限り、生きていくことは可能だと思います。

ただし、ここでもうひとつ最悪な想定をしてみます。



新型コロナの驚異が何年も続いたら

新型コロナが落ち着いたと思ったら再度猛威をふるい、そんなことが3年も続くことも考えられます。スペイン風邪がそうでした。

観光産業、旅行業、旅客運輸、レジャー産業、高級飲食店、ファッション関係、及びそれらの業種との取引が多いサービス業などが壊滅するというのがその場合の最悪のシナリオです。

飲食店は、立ち食いそばとか牛丼とか、あるいはそれらのテイクアウトなどの安い店は残ると思います。弁当屋、惣菜店なども残るでしょう。それ以外は諦めたほうがいいです。

今まで通り給料をもらって、そのお金で家賃を払ったり食べ物を買うことはできなくなります。

十分な預金や金融資産がないなら、別なことでお金を稼ぐしかない

十分な預金や金融資産があるなら3年間ぐらい暮らせると思いますが、そうでない人は仕事を探す必要があります。

次のような仕事はますます重要になり仕事はいくらでも発生し、お金もしっかり稼げるでしょう。

  • 農業、漁業、畜産、養鶏
  • 食品加工
  • 食品輸送
  • 食品流通(スーパー、コンビニ)
  • ネット情報、ネット娯楽
  • 室内健康器具
  • 室内娯楽、教養製品
  • エネルギー
  • 医療、介護、製薬

それらの仕事はむしろ人手が足りないので行けば喜ばれます。

また、次のような仕事もしぶとく残るでしょう。

  • 公務員
  • 税理士事務所
  • 弁護士事務所
  • アパート経営
  • 葬儀屋

税理士事務所が残るのは、どんな状況になっても政府は法人に決算と納税を求めるからです。弁護士事務所が残るのは、法人・個人の倒産、破産、解散整理の仕事が増えるからです。

アパートは維持的に収入を得、葬儀屋は小規模の葬儀と火葬で需要があります。



仕事を選ばず、やれる事を何でもやれば生きていける

「その仕事は好きでない」とか、「自分にはむかない」とか「やりたくない」とかは言ってられません。

生き残る仕事のどれかに従事しなければ生きていけなくなるのです。仕事をしないと新型コロナで死ぬ前に飢え死にしてしまいます。

何もできないなら金持ちの家に住み込んで家政婦か下男になれ

何もできないなら、金を稼げる人の家に住み込んで、家政婦や下男になることです。

庭木の手入れ、掃除、洗濯、買い物、炊事、留守番、子供や孫の世話、送迎、ボディーガード、何でもやります。

寝るところと食事さえ与えられればいいのです。下手にお金をもらうと税金も取られるし、やらなければならないことも増えます。小遣い程度貰えばいいのです。

何でもやる覚悟があれば、どうにか生きていけるのです。

以上が新型コロナにまつわる最悪のシナリオです。



新型コロナにまつわる楽観的シナリオ

楽観的シナリオは簡単です。2、3ヶ月後に新型コロナが収まることです。

前のN1H5インフルエンザ騒動の時、世の中が大騒ぎした割にはあっさりと終わり肩透かしを喰らいました。あれと同じです。

もう既に感染者も死者も相当数出ていますから、同じとは言えませんが、意外とあっさり収束する可能性もあるのです。自然界の出来事は常に人智を超えるのです。

現実は最悪シナリオと楽観的シナリオの間にある

今後の世の中は今まで述べた最悪のシナリオと楽観的シナリオの間のどこかに収まります。

最悪は5%の確率で自分が死ぬことですが、その恐怖さえ乗り越えることができればどうにかなります。生きていこうと思えばどうにでも生きていけます。

海も空も青く澄みわたり、きれいな水も食料も十分にあるのですから。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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