かぶとたいぞうです。
札幌の水道水は美味しいです。しばらく那覇の水道水を飲んでいたので、よけいに美味しく感じるのかもしれません。
札幌の水道はこれから7月上旬頃まで、ずっと冷たくて美味しい水が出てきます。山の雪解け水が、その頃まで残っているからです。冷たい蕎麦なんか、水道水で洗うだけでよくしまります。
パタヤに住んでいた頃のこと
さて、今朝その冷たい水道水で顔を洗い、米をといでいて、ふと思い出しました。
パタヤに住んでいた頃のことを。飲み水が貴重だった日々のことを。
タイでは水道水は飲めません。飲んで飲めないことはないかもしれませんが、濁っているので誰も飲みません。
タイの水道水
タイでは水道水はシャワーを浴びたり、洗濯をしたり、せいぜい食器を洗うためにしか使いません。几帳面な人は、食器も最後には買ってきた飲用水でゆすぐそうです。私はしませんが。
料理で煮たり茹でたりする時も買ってきた飲用水を使う人もいますが、私はなるべく水道水を使っていました。
【関連性の高い記事】
米をとぐときは
でも米をとぐ時だけは、最初に水道水でといで、その後に飲用水ですすぎ、最後に飲用水を加えました。タイの水道水の匂いが気になったからです。
買ってきた飲用水を大事に使っていたのは、単にお金がかかるからだけではありませんでした。
ペットボトルの飲用水を運んでくるのが大変だった
リュックに飲用水のペットボトルを何本も積み込んで、アパートの4階の部屋まで運ぶのは重労働だったのです。私が住んでいた南パタヤのアパートにはエレベーターはありませんでした。
飲用水も、スーパーマーケットでは買わず、水道水を濾過しただけの安い販売機のものを買っていたので、値段はむしろ気になりませんでした。
水は重い
2日に1回、10リットル=10kgの水を4階まで階段で上げるのがつらかったのです。私はお茶やコーヒーをよく飲むし、ウィスキーの水割りも飲むので、消費が激しいのです。
業者に運んでもらうこともできるし、ウォーターサーバーを契約することもできますが、お金がかかります。節制生活を志していた私には無縁でした。
札幌に戻ってきて感動した
長い間パタヤでそんな体験をしていましたから、札幌に戻ってきてしばらくの間は水を大事にしました。
帰国してすぐの頃は、日本では水道水が飲めるということに改めて感動しました。しかも札幌の水道水は冷たくて美味しいのです。
その美味しい飲める水道水で、毎日米をとぎ、食器を洗い、シャワーや洗濯にまで使うのです。飲める水でです。ものすごく贅沢に感じました。
水道水の使い方を改めた
だから、札幌の水道水は買ってきたペットボトルの水だと思って、使う時だけちょっと出して使い終わったらすぐにとめました。
お茶碗を洗う時も、洗剤を染み込ませたスポンジで洗っている間は水を出さず、洗った後にゆすぐ時だけ水道水を出しました。しかもドバっと開栓せずに、半分ぐらいの勢いで弱めに出しました。以前は食器を洗っている間は出しっぱなしでした。
シャワーの時も
シャワーの時もそうです。洗面器にお湯をため、そのお湯で手ぬぐいに石鹸を溶かし込み、体をよく洗った後に初めてシャワーを出すようにしました。
頭を洗う時もそうです。頭を洗っている最中にシャワーを出しておく必要はありません。ゆすぐ時にだけ出せばいいのです。以前はシャワーを出しっぱなしにしていました。
せっかく改めたのに少しずつ戻ってしまった
タイで長く暮らしたおかげで水を大事に使うことができるようになった私ですが、最近はまた少し贅沢になってきました。
特に那覇のホテルで悪い癖がついてしまいました。ホテルだからと思って贅沢に使ったのではありません。
那覇のホテルの蛇口
私がつい先日まで長期間泊まっていた那覇のホテルはとても古く、水道の蛇口に水とお湯の2つの栓がついているタイプでした。
お湯の栓と水の栓の両方を開いて、その開き具合で温度を調節するのです。今の混合栓とは違い、温度調整が面倒なのです。
しかも今のレバー式と違い、回すタイプです。
お茶碗を洗う時に面倒
お茶碗を洗った後に洗剤のついた手で水とお湯の2つの栓を回転させて開き、温度を調整し、お茶碗をすすいだあとに栓についた洗剤を洗い流してから閉めます。
洗う食器が多い時は、栓を閉めた後に食器を片付けて、また別の食器を持ってきて洗うのですが、洗面台が小さいので何回も何回も食器を移動しなければならず、そのたびに水を出したり止めたりしなければなりません。そしてその都度温度を調整しなければなりませんでした。
面倒なので出しっぱなしにしてしまった
それで、食器を洗う特だけは水道水を出しっぱなしにしていたのですが、これが悪い癖になってしまったようです。
気づくと札幌の我が家でも出しっぱなしにしているのです。我が家の蛇口は混合栓だし、手に洗剤がついていても、手の甲でレバーをちょっと上げるだけで、すぐに適温のぬるま湯が出るのにです。癖というのは恐ろしいものです。
水道水の大切さもありがたさも忘れてしまっているのです。
改めて日本の水道のありがたさを思い起こす
もう一度タイの日々を思い返し、日本の水道水をありがたく使おうと思います。
お金のことだけではありません。たとえ水道料金がそれほど変わらなくても、たとえホテルなど自分が直接支払うわけでないにしても、水に感謝して水を大事にありがたく使うことはいいことだと思うのです。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
【かぶとたいぞう有料ノート】
この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
道を求める者は世俗を離れ、ひとり山中に身をひそめて自分との対話を楽しむ。たまの話し相手は古典 -
【徒然草】やっぱりたまに徒然草を読んだほうがいい。吉田兼好の思考は老後生活のヒントになる -
断捨離が流行っているけど、何でも捨てればいいというものではない。捨てて失敗したものもある -
「足ることを知る」とは「現状に満足する」という意味ではない。むしろ、まったく逆の意味 -
【敬老の日】高齢者の4人に1人が働く日本。うち65歳から69歳の就業率は52%。早期リタイアの私は少数派
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報