宣伝ばっかり上手だと白けてくることがある

かぶとたいぞうです。

私もかつてはマーケティング系の経営コンサルタントだったので、宣伝の重要性は理解しています。せっかく良い商品や良いサービスを提供していても、効果的な宣伝をしなければ多くの人に知ってもらえません。

しかし、商品やサービスがそれほどでもないのに、宣伝ばかり巧みなのは白けてきます。



家の近くのスーパーの火曜市

私の家から20分くらい歩いたろころに全国チェーンのGMSがあります。GMSとは総合スーパーのことです。その会社は大きなスーパーを核にしてテナントなどを複数入れた、いわゆる「ショッピングセンター」「ショッピングモール」を全国展開しています。

そのスーパーが毎週火曜日に「火曜市」という名前で特売をやっています。

子供が歌う軽快な火曜市の歌

「火曜市」の日には、店内に入ると歌が流れています。

♪火曜はウキウキ火曜市、○○○の火曜市〜♪

子供が元気に歌っているその歌の歌詞は「みんな嬉しい」とか「納得価格」と続きます。しかし私はぜんぜん嬉しくないし、価格にも納得はいきません。むしろ高すぎると思っています。

火曜市の歌:kabutotai.net

どうして事実でないことを自画自賛するのか。しかも無垢な子供に歌わせて恥ずかしくないのか。白けるのを超えて腹が立ってきます。



歌ばっかりでしょ

腹を立てているのは私だけではないようです。先日もどこかの主婦が火曜市の歌を聞きながら「歌ばっかりでしょ」と店員にも聞こえるような声をあげました。そして苦々しい顔をして「特売」の野菜を睨みつけていました。

そのスーパーが持っているプライベートブランドには比較的安い商品があるので私も時々行きますが、そのプライベートブランド(PB)商品以外は滅多に買いません。売っているものは他店と同じメーカーのものなのに値段は高いからです。他の客の買い物かごの中もPB商品ばかりです。客もまばらです。

気になったので北海道のスーパーマーケット売上統計データを見てみると、他のスーパーチェーンがコロナ禍で売上を伸ばしている中で、このスーパーチェーンだけはやっぱり不調でした。

那覇の店は悪くなかった

昨年の年末に那覇で過ごした時も、滞在していたホテルのすぐ近くにこのスーパーがありました。同じスーパーなのに那覇の方は値段が安く客もそこそこ入っていました。地域によってこうも違うのかと驚きました。

同じような生寿司のセットが、那覇だと490円、札幌だと790円なのですから。

790円なら回転寿司で食べたほうがよっぽど美味しくて安いです。



事実でないことを宣伝で自画自賛すると、かえって逆効果になる

店や地域で大きな差があるのに、「火曜市」の歌は全国一律なのでしょう。だから札幌で聞くと白けてくるのかもしれません。

生命保険会社のテレビコマーシャルも見ていて腹が立つことがあります。生命保険の勧誘員がすべて客の立場に立って保険を勧めているとは思えません。

宣伝担当の人は、実体が伴わないのに宣伝ばかりが巧みだったり、事実でないことを自画自賛すると、かえって逆効果になることを知るべきだと思います。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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