かぶとたいぞうです。
私は職業がら、今まで数多くの経営者と接してきました。中には小さな会社から始めて大企業にまで躍進させた社長もいます。
逆に、途中までそこそこうまくいったのに、失敗して会社を倒産させてしまった社長もいます。
いったい何が違うのか。
ひとくちに「成功する社長のタイプ」と言っても1つではありません。
成功する社長のタイプは1つではない
ものすごく強欲で、アグレッシブで、コンプレックスの塊で、それをエネルギーにして大成功を勝ち取った社長もいます。
家柄が良く、経営者の後継者で、2代目、3代目として家業を盛り上げさらに発展させて大成功した社長もいます。
生い立ちが貧乏で、ハングリーさをエネルギーに変えて成功した社長もいれば、ごく普通のサラリーマンや公務員の家庭に生まれて成功した社長もいます。富豪の家に生まれて成功した社長ももちろんいます。
学歴もまちまちです。中卒で大成功した社長、高卒で大成功した社長、大卒で大成功した社長。いろいろです。
温厚な性格の社長、攻撃的な性格の社長、積極的に話す社長、控えめな社長、目立ちたがりの社長、人前に出ない社長、友達の多い社長、友達がいない社長。いずれも成功しています。
でも、大成功している社長には1つの共通点がある
このように大成功した社長にはさまざまなタイプがあります。決して1つではありません。しかし、1つだけ共通点があるのです。
それは、「熱心だ」ということです。言葉を変えれば「まじめ」だとも言えます。
事業を成功させるための飽くなき探究心、追及心があります。だから集中力もあるし持続力もあります。
私が今まで接してきて大成功を収めた経営者はみんな熱心でまじめでした。
けっしてサボったり、途中で投げ出したり、「今日はもう疲れたからやめよう」などとは言いませんでした。
それと派生的、副次的な特徴ですが、大成功する社長は共通して謙虚でした。
熱心でまじめだから謙虚になる
「絶対に成功したい」と思ったら勉強もするし、情報収集もするし、人の話しも熱心に聞きます。学ぶ姿勢が謙虚です。
「絶対に失敗したくない」と思ったら敵を作りません。今の世の中誰が客になるか分かりません。いま目の前にいる人が後に大きな客になるかもしれないと思えば、誰にだって礼儀正しくします。
それに、1人で事業はできません。人の協力があってこそ事業は成功します。それが分かっているから誰に対しても謙虚に振舞います。
謙虚さは熱心さ、まじめさの表れなのです。
ちょっとした成功で有頂天になって偉そうな態度をとったり、横柄になったり、人に失礼な態度をとって敵を作って足をすくわれた経営者をたくさん見てきました。
謙虚さが足りない証拠です。熱心さ、まじめさが足りなかったからです。そんな人が成功するわけがありません。
常に上を目指すものは増長しない
人間は「これで充分だ」と思えば増長します。増長すると謙虚でなくなります。贅沢が増え、自分が偉くなったと錯覚し、人に横柄な態度をとります。自慢話が増え、周りの人をうんざりさせます。協力者も遠ざかります。
いっぽう、大成功する社長は、「自分はまだまだだ」と思っています。まだまだ道なかばだ、と思っています。さらに上を見ているのです。貪欲だといえば貪欲です。だからこそ謙虚です。
増長したり、自慢話をしている暇はありません。まだまだ謙虚に勉強して、新しいものに挑戦して、いろいろな人の知恵を借りて、いろいろな人の協力を得て更なる成功に向かってまっしぐらなのです。だから大成功するのです。
失敗する社長のタイプ
失敗する社長のタイプも成功するタイプ同様、いろいろです。タイプは1つではありません。
でも、失敗する社長は大成功する社長と逆なので必ず増長します。謙虚でなくなります。事業に対する熱心さ、まじめさが途中で続かなくなるからです。
ある程度成功した社長が、途中から偉そうな態度をとったり横柄になったり自慢話ばかりするようになったら失敗はすぐです。
私はそのような社長を何十人も何百人も見てきました。
商品やサービスが売れ、話題になり、新聞や雑誌で特集が組まれ、テレビにも取り上げられ、テレビコマーシャルも大々的にするようになり、多くの人が「すごいね」と言い始めたころが分かれ道です。
大成功を収めた社長の陰で、途中までうまくいったのに失敗した社長が死屍累々(ししるいるい)なのです。
謙虚さで成功するかどうかを判別できる
成功してもなお謙虚な社長こそ、さらに大成功するタイプなのです。そういう人についていけば自分にもチャンスがあります。
ちょっとうまくいったからといって有頂天になり偉そうに振舞ったり自慢するタイプの社長はチンピラです。早晩姿を消しますから適当に付き合えばいいです。そんな人と深く付き合っても何もいいことはありません。そのうち「金を貸してくれ」と泣きつかれます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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