かぶとたいぞうです。
なんでもそうですが、1つの予測シナリオがあれば、必ず逆のシナリオもあります。円高ドル安に進むというシナリオがあれば、必ず逆に円安ドル高に進むというシナリオもあります。株が上がるというシナリオがあれば、必ず逆に株が下がるというシナリオもあります。それが世の常です。
今の円ドル為替相場は、何となく円高ドル安に行きそうな気配がしますが、そう思わせておいてなかなかそのように進まず、行ったり来たり、どっちつかずの状態です。
これからどうなるのか。
どうなるかは誰にも分かりません。分かれば誰でも一晩で億万長者になれます。
分かっているようなことを言っている人は嘘つきかホラ吹きです。当たる確率が2分の1なので、当てずっぽうに言っているだけです。当たれば預言者のようにふるまい、外れればしばらく黙っています。そして、まるで何事も無かったかのような顔をしてまた予測します。
円高ドル安のシナリオ
円高ドル安のシナリオはこうです。
米国で景気が悪くなり、景気のテコ入れのために金利を下げる。金利が下がればドルが下がり円が上がる。非常に明快です。
また、日米の貿易不均衡を是正するために、円高ドル安になれば米国の輸出は有利になります。米国は貿易のためにドル安誘導はやりませんが、日本の超低金利政策は結果的に円安誘導になっていると指摘して圧力をかける可能性は少しあります。
米国の国内景気に対応するために米国の金利を下げても、日本の超低金利に文句をつけても、円高ドル安は実現します。
円高ドル安のシナリオは主に上記2点を根拠にしています。
円安ドル高のシナリオ
昔は米国債を一番持っていた国は日本でしたが、今は中国に抜かれました。米中貿易戦争がこじれて、中国が大量の米国債を売り出したら米国債相場が下がります。米国債が下がれば米国の金利は上がります。米国で金利が上がればドルは上がります。ドルが上がれば円は下がります。
これも単純明快なシナリオです。円安ドル高のシナリオは他にもありますが、分かりやすいのはこのシナリオです。
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以上が、主な「円高ドル安のシナリオ」と「円安ドル高のシナリオ」です。
だだし、世界経済はとても複雑です。他にもいろいろなことが原因でドルが上がったり下がったりします。
現在世界経済に及ぼす影響が大きそうなものを列挙すると次の通りです。
- 米中貿易戦争
- イランへの貿易制裁
- 原油価格
- 英国のユーロ脱退
- 中東情勢
- 異常気象と天変地異
外国為替相場がどうなるかは誰にも分からない
世の中、いつどうなるか分かりません。いろいろな要素が複雑に絡み合って、その結果円高になったり円安になったりします。
ある程度予測が当たっても、最後の1つの歯車が逆に回るとまったく違う結果となります。
円高ドル安になるか、反対に円安ドル高になるかは誰にも分からないのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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