かぶとたいぞうです。
よく「プラス思考」とか「プラス発想」を奨励する人がいます。
しかし「プラス思考」を「くよくよしないで気分を明るくする」みたいな意味だと思っている人も多いようです。
プラス思考とは飲みに行ったり美味しいものを食べて気を紛らわすことではない
そして気分を変えるために飲みに出たり、何か面白いことをしたり、美味しいものを食べたりするみたいですが、それは「プラス思考」ではないと思います。
むしろマイナス思考を紛らわしているだけではないでしょうか。
プラス思考とは許すことでも我慢することでもない
また、「プラス思考は許すこと」「我慢すること」だと言う人もいますが、それも違うと思います。許すも我慢するも本心はそのことを否定したり拒絶しているから起こ心の動きです。
心の中でマイナス評価しているからこそ「許す」とか「我慢する」という言い方になるのです。
真のプラス思考とは楽しむこと
本当の「プラス思考」とは、突き詰めると、どんなことでも「それが良い」「それが最高だ」と喜び、感謝し、楽しむことだと思います。
私はサラリーマン時代、満員電車に乗るのが好きでした。
満員電車を楽しむ
特に冬は満員電車で「おしくらまんじゅう」のようになり体が温まるのです。地下鉄駅までの道中で冷え切った体を人の体温が温めてくれるのです。
私はなるべく女性の近くに立ちました。女性は香水のいい香りがするからです。
また電車が急に揺れて隣の人の体に強くぶつかったときも、男性より女性のほうが体が柔らかく、痛くありません。
そんなことを感じながら、私は通勤ラッシュの満員電車を毎日案外楽しんでおりました。
プラス思考三者三様
サラリーマン時代に同僚と食事をしていたときに、仲間の一人が「朝のラッシュが辛い」と言う話をしました。「だから出社してコーヒーを飲んで気分を変えてから仕事にかかる」と言うのです。コーヒーを飲むことで「プラス思考」に切り替えるのだそうです。
別の仲間が「でも札幌はまだ通勤時間が短いから我慢できる。東京は1時間も満員電車に揺られる」と話しました。そう思えば許せるし、我慢できる。それが本当の「プラス思考」だと言うのです。
私は「実は朝の通勤ラッシュが好きだ」と話しました。そしてみんなに笑ってもらおうと思ってなるべく女性のそばに行くと言いました。
先輩の一言
仲間が「それって痴漢じゃないのか」とか「おまえは変態だ」と笑う中で、奥の方に座っていた先輩が一言。
「それが本当のプラス思考だよ」
その時、私自身も驚きました。自分がいかに「おかしな奴」で「ふざけた考え」の人かを披露して笑ってもらうつもりだったからです。
究極のプラス思考を知った
それ以来、私は究極のプラス思考はそういうことなのかと知りました。
今札幌は大吹雪です。朝から寒いです。
これも、嫌だと思えば嫌だと思えます。しかし、パタヤで知り合ったタイの仲間たちは、冬の札幌の写真を見せると羨望の眼差しなのです。猛吹雪の写真や動画ほど歓喜して見るのです。
パタヤの人たちには吹雪が楽しいのです。
次回のパタヤへの土産話だと思えば、札幌の猛吹雪も楽しめるような気がします。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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