かぶとたいぞうです。
タイ語で「マイペンライ」とは「大丈夫」の意味ですが、同時に「なんとかなる」あるいは「しかたがない」の意味でもあります。
タイ語の「マイペンライ」は北海道の「なんもだ」と同じ
初めてそのことを聞いた時、私は北海道と同じだなぁと思いました。
北海道人も「大丈夫」という意味で「なんもだ」という言葉を多用します。
何かあっても「なんもだ」。「大丈夫?」と聞かれても「なんもだ」。「大変でしたね」と言われても「なんも、なんも」
「なんもだ」も「大丈夫」という意味であると同時に「なんとかなる」「しかたがない」の意味
「なんもだ」は「大丈夫」という意味であると同時に「なんとかなる」あるいは「しかたがない」の意味でもあるのです。
タイ語の「マイペンライ」と北海道語の「なんもだ」はホントによく似ています。
北の国からに出てくる北海道人の諦め
倉本聰の「北の国から」で大滝秀治ふんする北村 清吉(せいきちおじさん)が次のようなセリフを言う場面があります。五郎さんの奥さんが死んだ時です。
「天災に対してね、諦めちゃうんです。何しろ自然が厳しいですからね。諦めちゃうことに慣れちゃってるです。例えば水害にあった時…今年北海道は目茶目茶にやられましたよ。で、目茶目茶にやられてもう駄目だっていうときに、テレビ局来てマイク差し出されるとヘラヘラ笑ってるです。」
北海道人は「なんもだ」と笑いながら「しょうがない」と思っている
確かに北海道の人間は笑って「なんもだ」と言いながら「しょうがない」と思っているのです。
「なせばなる」、「やってやれないことはない」、「けっしてあきらめない」、「ぜったいにあきらめない」などという言葉も好きですが、「あきらめがかんじん」という言葉もあります。
タイ人と北海道人の共通点は諦観か
「マイペンライ」と笑いながら「しかたがない」と諦めるタイ人。
「なんもだ」と笑いながら「しかたがない」と諦める北海道人。
いずれも自然に対する畏怖の念が生んだ諦観であるなら、仏教に対する信心深さと驕らぬ気持ちが共通してベースにあるような気がします。
だから北海道人には「マイペンライ」の深い意味が分かるような気がするのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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