かぶとたいぞうです。
昨夜水曜日の米国株は続伸しました。
終値の前日比は、NYダウで+0.28%、S&P500は+0.59%、ナスダックは+0.99%、かぶとたいぞうポートフォリオは+0.28%でした。
PMIとFOMC議事録要旨
昨夜発表された購買担当者景気指数PMIの内容が悪く、利上げ減速が期待されたことと、米国時間の午後に発表されたFOMC議事録要旨で「参加者の多くが利上げ減速を支持した」と記載されていたことを好感したからです。
利上げ減速期待から長期金利が下がり、ハイテク株、グロース株の多いナスダックが特に上がりました。
FOMC議事録要旨は
FOMC議事録要旨に関しては合点がいきます。
議事録要旨によると「かなり大部分」の参加者が「利上げペースの減速が間もなく適切になるだろう」と判断したとなってます。
利上げペースの鈍化
先に発表された消費者物価指数(CPI)でインフレ率の鈍化が示唆されていたのだから、利上げペースも鈍化させる可能性が出てきて当然です。利上げペースが下がると景気は良くなることが期待され企業業績も上がるので、株価が上がるのは当然です。
しかしその筋書きは議事録要旨が出る前から分かっていたことです。あらためて再確認できたことが喜ばしかったのかもしれません。
PMIのほうは
いっぽう、PMIのほうは合点がいきません。
11月の製造業PMIは前月の50.4から47.6 に低下しました。サービス業 PMIは更に悪く、前月の47.8から46.1 に低下しました。総合PMIは46.3となり、新規受注は2020年5月以来の46.4まで落ち込んでいます。景気が下がっているのです。
景気が下がれば
普通は景気が下がっているのなら株価も下がります。しかし市場の反応はこうです。
景気が悪くなりつつある→FRBはこれ以上景気が悪くなるのを避けるため利上げペースを下げるかもしれない→利上げペースが下がれば株価が上がるだろう。
FRBは景気を犠牲にしてもインフレを止める
しかしFRBははじめから「景気を犠牲にしてもインフレを止めるためにあらゆることを行なう」と言っているのです。
だからPMI悪化が株高につながるのは、楽観的憶測と言わざるを得ません。やはり浮かれ気分なのです。
そんな気分のところに、午後になってFOMC議事録で利上げペースを下げるような話が出てきたので、余計に株価が上がったのでしょう。
上がったのはハイテク株、グロース株で、バリュー株はそれほど上がってない
しかし市場の様子を冷静に見ている人もいて、NYダウもかぶとたいぞうポートフォリオも+0.28%しか上がっていません。
上がったのはハイテク株、グロース株で、バリュー株はそれほど上がってないのです。
バリュー株長期投資を行っているような人は、市場の楽観的憶測には釣られていないような気がします。
PMIが悪いということは
PMIが悪いということは、景気が減速している可能性が高いということです。
食品など生きていくのに必要不可欠なものとか、医薬品などは景気が悪化してもどうにか売れるかもしれません。しかしクリスマスプレゼントとか、年末の旅行やイベント、パーティー、ご馳走なんかは節約する人が出てくるような気がします。
年末商戦に対する過度な期待はしないほうがいい
昨日も書きましたが、年末商戦に対する過度な期待はしないほうがいいと思っています。
今夜は感謝祭で米国株式市場は休場。明日はブラックフライデーで年末商戦が本格化します。
来週あたりになると年末景気の先行きが見えてくるのではないでしょうか。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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