かぶとたいぞうです。
昨夜9日の米国株は下がりました。
NYダウは4営業日ぶりに反落し、前日比646ドル89セント安の3万2513ドル94セントで終えました。
各株価指標の前日比は、NYダウで-1.95%、S&P500は-2.08%、ナスダックは-2.48%、かぶとたいぞうポートフォリオは-0.65%でした。
米中間選挙の状況
米中間選挙は各州で開票が続き、野党・共和党が下院で過半数を奪還する可能性が高まるも、上院は接戦となっているようです。
もし上下両院で共和党が勝利すれば、大統領の所属政党(民主党)と議会多数派政党(共和党)が異なる「ねじれ」状態となり、株高につながるとの期待がありましたが、それが後退し、幅広い銘柄に売りが出たようです。
米中間選挙をめぐる思惑
市場では「ねじれ」状態になれば株高になるとの憶測が広がり、前日までの3営業日でダウ平均は1150ドルほど上げていました。
なぜ「ねじれ」状態が株高に繋がるのかと言えば、上下両院で共和党が勝利すれば、バイデン大統領(民主党)が主張している増税や金融規制強化政策が議会を通らないだろうと期待されてるからです。
私は信じていない
しかし、私は選挙がらみ、政治絡みの思惑はあまり信じていません。
思えば私が本格的に米国株長期投資を始めた2016年。今から6年前です。当時はトランプ氏が大統領選に初出馬し、迎え撃つクリントン氏(元大統領夫人)との大激戦を繰り広げていました。
トランプ氏が勝てば株が下がると言われていた
当時はトランプ氏が勝てば株が下がると言われていました。そして最初のうちはクリントン氏がリードし、トランプ氏の勝ち目はないと報道されていたので株価は上がっていました。
ところが終盤になってトランプ氏が優勢となりはじめると、「まんがいちトランプ氏が大統領になれば、米国株は暴落する」との流言飛語が飛び交いました。そして実際に米国株は連日下がっていきました。
トランプ氏が大統領になって米国株は大きく上がった
私はこの時、トランプ氏が勝てば米国株を大量に安く買うチャンスが訪れるのかなと思っていました。
しかし実際はトランプ氏が大統領になっても米国株は下がらず、むしろ大きく値上がりしたのです。
報道はだんまり
前日までトランプ氏が勝てば米国株が下がると報じていた新聞各社は急にだまり、株価に関しては何も言わなくなりました。
憶測に基づいた報道なんていつもそんなものです。特に選挙はネガティブキャンペーンの応酬ですから、勝つためにはどんな噂だって流すのです。
米中間選挙がらみの思惑よりCPI
そんなうわさ話より、今夜10日に発表される10月の米消費者物価指数(CPI)のほうが何倍も大事です。
インフレ率が市場予想以上に高ければ、FRBの金融引き締めと利上げが強まります。
逆にインフレ率が低ければ金融引き締めと利上げの出口が近くなります。
米中間選挙がらみの思惑や駆け引き話なんかよりCPIの結果のほうがずっと重要なのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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