男と女、なぜ高等生物には雌雄の別が有るのか

かぶとたいぞうです。

男と女、人生全般、永遠のテーマです。

この世に男と女がいるからこそ、夢もロマンも生まれます。男と女がいるからこそ、憎しみも恨みも生まれます。

愛情に満ちた幸せなカップルもあれば、憎み合って殺し合うカップルもあります。

異性の取り合い、嫉妬、そのための戦い、誤解、絶望。これらの不幸の種は、この世に男と女がいるからこそ生まれるものです。

実に面倒くさい。しかし、情念が無くなればそれはそれで寂しい。困ったものです。





高等生物には雌雄の別がある

人間だけではありません。あらゆる高等生物には雌雄の別があり、命がけの性の営みを続けています。

いっぽう、世の中には単細胞生物もいます。単細胞生物には雌雄の別はありません。自ら2つに細胞分裂して繁殖します。アメーバなどがそうです。

一見、単細胞生物のほうが簡単で合理的なような気がします。雌雄の別がないので、雌雄の出会いも合意も恋愛も必要有りません。戦いも嫉妬も失望も生まれません。自分一人で繁殖ができるのですから簡単です。

人間を含めた高等生物には、どうして雌雄の別があるのか。それは常に異種、異型を創るためです。

単細胞生物は全て1つの細胞、1つの生命体のコピーですから、環境が大きく変化したら全滅する可能性が高いのです。

アメーバはどんなにたくさんいても、全て同質です。1匹が熱に弱いなら、他のすべてのアメーバも熱に弱いのです。

アメーバはたまたま長い地球の歴史に生き残りましたが、今まで絶滅した単細胞生物は数知れません。

高等生物は雌雄の性質を混在させます。人間であれば、どんな人でも父母の性質を受け継いでいます。しかし、父母の性質の組み合わせは何通りでも有りますから、兄弟でも少しずつ性質が異なります。

自分とは違う性質の異性に惹かれる

男女は自分とは違った性質の異性に惹かれます。バラエティーに富んだ異種、異型を創るための本能です。

いろいろな性質、いろいろな形の人間が増えると、大きな環境変化で人類滅亡の危機に瀕したとき、生き延びる人が出てくる可能性が高いのです。

今の環境下では「変な人」、「おかしな人」でも大きな環境変化が起きると「環境に順応できる人」、「対応能力のある人」、「生き残れる人」になるかもしれません。

「変わった人」、「ユニークな人」は人類滅亡の危機を救うかもしれないのです。

人類はこれからも多種多様な人間を作り続けます。そのためには異なる性質の者同士の出会いと恋愛が必要なのです。異なる性質であればあるほど、惹かれ合います。異なる性質であればあるほど、すれ違います。愛憎相半ばするのです。

不合理なようですが、人類が生き延びるための本能に刻み込まれた知恵なのです。

でもそのために男女は出会い、心惹かれ合い、愛し合い、欲望と憎悪に燃え、すれ違い、傷つけ合うのです。

別れるのか、それともお互い分かり合い、許し合うのか。どちらも簡単ではありません。

生きている限り続く悩ましいテーマです。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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