かぶとたいぞうです。
米国株長期投資とは、乱暴な言い方をすれば「世界の優秀な経営者をこき使って利益をかすめ取ること」です。
私が今投資しているような会社、すなわち、
- ペプシコ
- ゼネラル・ミルズ
- アッヴィ
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ロッキード・マーチン
- フィリップモリス
- ラスベガス・サンズ
などは優秀な人たちの集団です。
米国の上場企業の優秀さ
それらの企業には全米の優秀な大学や大学院を卒業した社員が毎年次々と入社します。選び抜かれて入社した社員は、入社後も厳しいトレーニングを受け切磋琢磨して成長します。
彼らを管理するマネージャーも優秀です。毎日ビシバシと社員をコントロールして世界中の拠点から最大の利益を搾り出しています。
そしてその頂点に立つのがCEO(社長)です。米国に上場している大企業のCEOは頭脳優秀なだけではなく経験豊富で百戦錬磨のツワモノです。大企業の頂点に立つ人です。一番偉い人です。
しかし、その社長よりもっと偉いのが我々株主なのです。
米国の会社は株主の為にある
社長を含め、米国の上場企業の社員は一心不乱に我々株主のために利益を上げ続けるのです。
我々株主は世界の飛び切り優秀な経営者にお金を預けて稼いでもらい、そのうわまいをはねているのです。株主は一番偉いのです。
さて、その偉い株主になるにはどうしたらいいのか。なにか特別な権利とか許可とかが必要なのか。
いいえ。誰でも簡単に成れます。
誰でも1株買えば株主になれる
1株50ドルの株なら日本円で約5千円です。誰でも5千円を払って1株買えば、立派な株主に成れます。
世界の有名な株主であるウォーレン・バフェットなどと同じ権利が与えられます。配当率もバフェットと同じです。世界の資産家と肩を並べて、その会社の共同オーナーになれるのです。
1株でも1万株でも配当率は同じです。株式市場はまったく自由で公平な仕組みなのです。
株は安く買って高くなったら売るというやりかたでも儲けることができます。しかし、よく分かっている人はそんなことで儲けようとはしません。
見込んだ会社の株をひとたび買ったらずっと持ち続けます。それにより優秀な経営者をこき使って死ぬまでずっと配当というかたちで利益をかすめ取ることができるのです。これが米国株長期投資の真髄です。
金を出し合って焼き鳥屋の共同オーナーになろう
話は変わりますが、私が若い時、1人200万円ずつ出し合って焼き鳥屋の共同オーナーになろうという話を持ちかけられたことがありました。
私を含めメンバーは5人。1人200万円ずつ出せば資本金は1000万円。
首謀者が言うには、焼き鳥屋をやりたがっている若くて見込みのある奴がいるそうです。彼を店長にして店を出させればきっと繁盛すると言うのです。
私達5人はたまに客として行って、客を紹介したり店を盛り上げながら交代で助言したり監視すればいいと言うのです。
私は結局は降りましたが、話としては面白いと思いました。
実は株式投資というのはこの話と似たような話なのです。焼き鳥屋の共同オーナーよりはもっと確実でシステムがしっかりしています。
米国株式市場は安全な共同オーナー制度
特に米国株式市場は多くの人の監視の目が行き届いていますから、不正もごまかしも起こりづらいシステムです。
配当率はそれほど高くないので大きく儲けることはできません。しかし実績のある会社に投資すれば配当はほぼ確実です。
これから始めようという焼き鳥屋と違って、過去の実績があります。案外焼き鳥屋より確実に儲かるのではないでしょうか。
焼き鳥屋なら大きく儲かる可能性もありますが、1年も持たずに倒産するかもしれません。それに比べて米国の優秀な上場企業なら潰れる心配はほとんどありません。米国には100年も続いている上場企業がたくさんあるのです。
後日談ですが、私が参加しなかった焼き鳥屋の共同オーナーの話。けっきょく私以外にもう1人が降りて、3人の共同出資で始まったようです。最初はうまくいっていたようですが半年後には首謀者が見込んだ若い店長があり金を持って逃げたそうです。
米国株長期投資のほうが無難ですね。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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