かぶとたいぞうです。
昨夜は一昨日のFOMCに続いて、ECB(欧州中央銀行)も利上げ継続を発表しました。
ECBもFOMC同様、利上げ幅を今回0.50%に縮小したものの、ECBのラガルド総裁はまるでパウエルFRB議長と口裏を合わせたかのように「インフレ退治に向けて従来の姿勢を維持する」と強調しました。
楽観論は吹き飛び、相場は一気に冷え込む
ECBもFOMCも徐々に利上げから利下げに転じるだろうという楽観論は吹き飛び、相場が一気に冷え込みました。
そこへ持ってきて、昨夜は悪い経済指標が発表されました。
米国の悪い経済指標
11月の米小売売上高は11カ月ぶりの大きさで減少し、複数の製造業の指数も業況悪化を示したのです。
少し前までなら、悪い経済指標は朗報でした。つまり、「景気が悪くなれば、金融当局者は金融引き締めの手を緩めるかもしれない」と考えたのです。
経済指標が悪くても金融当局は手を緩めない
しかし今回のパウエルFRB議長とラガルドECB総裁の発言で、そんな甘い考えは否定されました。
米国も欧州も「インフレ退治のためなら、たとえ景気が悪化しても利上げと量的金融引き締めの手を緩めない」と改めて宣言したからです。
昨夜の株価
昨夜の米国株各指標の終値は前日比で、NYダウが-2.25%、S&P500は-2.49%、ナスダックは-3.23%、かぶとたいぞうポートフォリオは-1.22%でした。
一晩でこんなに下がったのは久しぶりです。今まで上がり過ぎていた分を調整したという域を大きく超えて下がっています。
リセッションが話題に
今後は悪い経済指標は株価が下がる原因となるでしょう。そして再び米国経済のリセッション(景気後退)が話題になるでしょう。
私は米国経済の力強さを信じています。一時的に経済が悪くなっても、インフレが収束すれば経済も回復すると思っています。
大きく値を下げる機会
しかし、相場というものは極端に揺れ動くので、しばらくは大きく下がったり大きく戻したりするでしょう。
急に弱気になり、リセッションの話題で大きく値を下げる機会が今後はしばしば訪れるかもしれません。
我々長期投資家にとっては良い機会
しかし、我々長期投資家にとっては、それはただ単に買い増しの良い機会となるだけです。
私は常に買う機会を待っています。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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