タイの知人に金を貸してくれと言われたが丁重に断った

かぶとたいぞうです。

タイにはお金がなくて困っている人がたくさんいます。



コロナ給付金だけでは生活は苦しい

タイ政府によりコロナ対策の給付金が1ヶ月に付き5,000バーツ×3ヶ月で1人15,000バーツ支給されていますが、その金額では食べるのがやっとです。

仕事によってはきちんとした労働契約がないので前職を証明することができず、給付金をもらえない人もいます。

特にここパタヤは観光地なので、コロナ規制が続くとますます苦境に陥る人が増えます。

私はコロナ禍の前からリタイヤなので苦しくない

私はコロナ禍の前から既にリタイヤ生活に入っていました。収入も僅かですが、それ以上に支出をかなり抑えた生活をしているので、こういう時は強いのです。どうにか生活ができています。

自炊なのでお金はほとんど使っていません。



パタヤでできた親しい友人たち

パタヤでは何人か仲の良い友人ができました。いろいろなところに連れて行ってもらったり、家に招いてもらったり、日頃お世話になっています。みんな私の大事な友達です。

彼らも今仕事がなくて困っています。まんがいちお金に困って相談されたら、少しぐらいなら貸してあげようと心の準備をしていました。こんな時こそ彼らの恩に報いるチャンスだと思いました。

しかし金を貸してくれと言う人は未だに一人もいません。

ぜんぜん親しくない人が金を借りに来た

その代わり、あまり親しくない人が私にお金を貸してくれと頼みに来ました。

彼は私のアパートの近所に住んでいて、何回か立ち話をしたことがある程度の付き合いです。

4,000バーツを2週間だけ貸してくれと言うのです。



金の貸し借りは人間関係を壊す

金の貸し借りは人間関係を壊します。だから本当に困った時は別ですが、普通は仲のいい友人からはお金は借りません。

人間関係が壊れてもいい相手から安易に借りようとするのです。

私は前述の友達になら喜んで貸したと思います。世話にもなっているし良くしてくれたし。しかし頼みに来た人はそれ程親しくない人です。

でも近所なのでよく顔を合わせるし挨拶もします。

迷ったが勇気を持って断った

一瞬迷ってしまいました。でも、勇気を持って断りました。借金の申し出を断るにも通気がいるのです。断った後、我ながらよく断ったと自分で自分を褒めました。

それほど親しくもない私に頼むのだから、他に借りるアテはないのでしょう。2週間経ってもお金は帰ってこないかもしれません。そうなってから催促をしたり別の人に相談したり、彼の奥さんに相談したり、きっとややこしい話になるでしょう。



断ることが大事、もっと大事なのが断り方

こういう時は断ることが大事ですが、何と言って断るのか、断り方のほうがもっと大事なのです。

お金があるのに貸さないとか、説教めいたことを言うのが一番相手を傷つけます。

あるいはどうせ返せないだろうと決めつけて、いくらかのお金をただであげる、返さなくてもいいと言って恵んであげるのは相手に喜ばれるどころか恨みを買います。

一番いいのは自分もお金がないと言って謝ることなのです。

自分もお金がなくて困っていると言ってひたすら謝る

私は日本に帰国できず、持ち金がどんどん減り、このままではいつか家賃も払えなくなる、私もお金がなくて困っているんだと彼に説明し、お金が貸せないことを謝りました。

彼は「必ず返すから、じゃ2,000バーツでもいいから」と折れませんでした。それでも私が「アイムソーリー、アイムソーリー」と謝り続けたら、「オッケー、分かったよ」と納得してくれました。相手もお金がなくて困っているのなら納得するのです。

謝る:kabutotai.net



彼は私がリタイヤメントビザを持っていることを知らない

彼には言ってませんでしたが、私がタイのリタイヤメントビザを持っていることは既に多くの人が知っています。

リタイヤメントビザを持っているということは、それだけで銀行に80万バーツ(約300万円)以上の預金を持っていることを意味します。日本円の300万円はタイではけっこうな大金です。それで助かる命もあります。ほんとうにお金に困っている人にとっては喉から手が出てくる金額です。

リタイヤメントビザを持っていることを今後は口外しない

今度からリタイヤメントビザを持っていることも安易に口外しないようにしたほうが良さそうです。金があるのになぜ貸してくれないと恨まれます。

日本も今後はコロナ禍で一時的に経済が回らなくなり、阿鼻叫喚の地獄と化すことも考えられます。



日本でも金を持っている人は気をつけたほうがいい

インスタ映えのする贅沢な写真をsnsで見せびらかしたり、人前でお金を持っているふりをしたり、お金がなくて困っている人に「自己責任」とか「自業自得」とか言って批判したり、お金を借りに来た人に説教したり、そんなことをしたらきっと恨まれます。

こういう時はじっと身を伏せて人に恨まれないように気をつけたほうが賢明です。

お金に余裕がある人は目立たぬように注意しながら本当に大事な人を助けるために使ってください。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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