かぶとたいぞうです。
最近はネットニュースや他の人のブログなどを見るので、自ずとネット広告にも目がいきますが、だんだんコンプレックス商法、コンプレックス広告が増えてきているのが分かります。
コンプレックス広告とは、人のコンプレックス(気になっていること)に焦点をあてて行なうコマーシャルです。
口臭が気になりませんか
典型的なのは「口臭が気になりませんか」とか、「あなたの口臭に気づいていないのはあなただけです」とかと言って、口臭を気にしている人をドキッとさせるような手口のコマーシャルです。
人に「くさい」と言われるのは誰だって気になります。
親切心で教えてあげているようなフリをして相手のコンプレックスをえぐるのです。
他によくあるのは
- 太っているのがバレていますよ
- 腹が出てきましたよ
- 尻がたれていますよ
- 体臭がしていますよ
- 髪の毛が薄くなってきましたよ
- ハゲていますよ
- シミ、ソバカスが目立ちますよ
- 顔がふけて見えますよ
- 目の下のたるみが気になりませんか
- 玄関が匂ってますよ
- 足が臭いですよ
などです。
人のコンプレックスを刺激する
いずれもすぐには解決しないものです。そして周りの人はぜんぜん気にしていないし、本人だって人に言われなければ気にしなくてもいいようなものなのです。
しかし心の底でコンプレックスになっているので、人に指摘されればすごく気になります。そこを思いっきり指摘して気にさせて、コンプレックスを感じさせて商品やサービスを売りつける手法なのです。非常に汚いやり方です。
ソバカスを気にしている人
たとえば顔にソバカスのある人は「他人は自分のソバカスをどう思っているのか」と気に病んでいます。
実は人のソバカスを気にしている人などいません。気にしているのは本人だけです。
本人は毎日鏡を見てソバカスを意識しています。しかし周りの人はその人の顔の表情は見ていますが、皮膚の細かいところまでは観察していません。
その人にソバカスがあっても、顔全体が少し黒ずんでいる程度にしか見えていません。それがチャーミングだったりもします。
本当はソバカスなんて気にする必要はないのです。キャンディーキャンディーだって「ソバカスなんて気にしないわ」と歌っています。
しかし、本人はやっぱり気にしています。
ソバカスのコンプレックスを煽ってモノを売る
そしてソバカスに良いという「怪しい薬」や「怪しい施術」を売ろうとする人は、顔にソバカスがある人が自分のソバカスをとても気にしていることをよく知っています。
「ソバカスが目立ってきてますよ」「ソバカスは放っておくとだんだん増えますよ」「ソバカスは薬で治りますよ」などと煽れば簡単にモノが売れます。
同じ手法が、口臭、デブ、ハゲにも使われます。
日本ではハゲが一番狙われやすい
日本では頭の薄い人、禿ている人はカモにされやすいです。本当は気にする必要などまったくありません。ハゲは男性的な特徴であり欧米ではモテます。
そころが日本ではハゲを気にさせてコンプレックスを感じさせて餌食にするのです。
日本のハゲ商法は本当に汚いです。気になるなら石鹸で髪の毛を洗えばほとんど解決するのに誰も教えないのです。
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景気が悪くなれば流行るコンプレックス商法
コンプレックス商法は景気が悪くなればなるほど流行ります。景気が悪くなればモノが売れなくなるからです。
コンプレックス商法に限らず、人を脅かしたり不安にさせてモノを売るやり方は邪道の商法と言われ、むかしからマトモな人は決してやりません。
でも不景気になると必ず流行るのです。
ネットを見ていたら最近はいたるところにコンプレックス商法の広告が並んでいます。
世の中ほんとうに不景気なんですね。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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