かぶとたいぞうです。
12月25日のクリスマスパーティーで、大屋さんが今年も恒例のスピーチをしました。
大屋さんはパタヤの大地主の家柄で、ソイ・ブッカオ周辺に今でも広大な土地を所有する一族の1人です。
クリスマスパーティー
クリスマスパーティーは全て大屋さんの振る舞いで、料理もお酒も無料提供です。大屋さんは住民みんなに慕われています。
大屋さんは74歳のタイ人なので英語は話せません。でも毎年カタコトの英語で短いスピーチをします。今年も娘夫婦に手伝ってもらった原稿を片手に、たどたどしい英語で話しました。
私はすぐ近くで聞いていたのですが、内容はおおむね次の通りでした。
スピーチ内容
- いま世の中はすごいことになっており災いが多い
- そんな中で今年もみんなと盛大なパーティーが開けて嬉しい
- 今年は2人の住人が(老衰で)亡くなった。冥福を祈る
- このアパートの住人はみな家族だ
- これからも家族で助け合って生きよう
- 今日は十分に楽しんでもらいたい
ざっとこんな内容でした。
私は感動し、大きな拍手を贈りました。みんなも大きな拍手でした。
ふと思った
ふと思ったのですが、ここの生活は本当に安心で、いわゆる「孤独死」なんてあり得ないのです。
もし3日も部屋に閉じこもっていたら、必ず誰かが心配してドアをノックするでしょう。それほど付き合いが緊密なのです。
私はよくプールで泳ぎますが、「プール仲間」みたいなものがあり、2、3日プールで泳がないと、必ず誰かが心配して体調を聞いてくるのです。
今年亡くなった老人
今年亡くなった2人の老人も、毎日住民のお見舞いを受け、少しでも様態が悪いと大屋さん(娘夫婦)が様子を見に来て病院と連絡を取ったり介助していました。看取り看護です。最後は住民に見守られ亡くなりました。
そして親しい住人と共に近くのお寺で荼毘にふされ、住民全員で偲ぶ会をおこないました。私も黒い服を着て出席しました。偲ぶ会のごちそうも大屋さんの振る舞いでした。
プライベートは守られている
それほどコミュニケーションが豊富なアパートですが、さすがに欧米人。プライベートをわきまえているのでウザくはありません。勝手に部屋に入ってきたり、窓から覗かれることもありません。大屋さんと私以外はみんな英語圏の欧米人たちです。
よく聞かれます。
「ひとりでパタヤに住んでいて寂しくないか。不安ではないか」
でも、実は日本にいるよりずっと安心なのです。
日本は
日本だと同じアパート、マンションに住んでいても住民間のコミュニケーションが乏しく、戸建てならなおさらです。自治会や町内会はお金を取るだけで何もしません。
だから、わざわざ安否確認のサービスやボランティアを頼りに、ぎりぎり最低限のコミュニケーションを維持しているようです。
特に子供や兄弟のいない独居老人は施設にでも入らない限り誰も声をかけてくれません。そしてその施設の入居費用がものすごく高いのです。
このアパートは
パタヤのこのアパートに住んでいたら、そんなものは何も必要ありません。
そう考えると、ここは相当高級な老人ホームのようなもので、月額8000バーツ(4万円)の入居費用は破格に安いです。
パタヤのアパートが全てコミュニケーション豊富とは思いません。げんに、以前私が住んでいたアパートは家賃を払う時にしか大屋さんとは会わず、住民同士の会話も皆無でした。日本のアパート、マンションと同じです。
しかし、パタヤには探せばこんな素敵なアパートもあるのです。日本なら探しても見つからない気がします。
日本人と欧米人の気質
欧米人は日本人に比べて個人主義だと言う人がいます。
でも私にはそうは思えません。むしろ日本人のほうがよっぽど個人主義の人が多いように感じます。
気質の違いもあるかも知れませんが、このアパートの住人同士が仲が良いのは大屋さんの考え方や姿勢によるのかもしれません。このアパートは作りからしてコミュニケーションがとりやすくなっており、住民同士のコミュニケーションの場も豊富なのです。
大屋さんの影響
人は頂いたらお返ししたくなるものです。逆に奪われたら奪い返したくなります。
このアパートは少なくても私が住み始めて3年以上家賃を上げていません。それなのに敷地内の施設や設備、内装などはどんどん新しくなりメンテナンスされます。最近もプールサイドバーの内装が一新されました。なのにビールは大瓶で60バーツのまま。ほぼ原価です。
プールもしょっちゅう清掃されますが、清掃している人もアパートの古い住人です。通路の床をモップ掛けしているのも古い住人です。私は何もできないから、たまに寿司や海苔巻きを作ってプールサイドバーでみんなに振る舞います。
私以外にも振る舞う人がいっぱいます。
寛大な人の影響を受けて自分も寛大になる
もらうばかりでなく、自分も誰かのために何かをしたくなるのです。義務感ではなく自然にそういう気持ちになるのです。大屋さんの思想が古い住民から順番にうつるのだと思います。
大屋さんはなぜそんなに寛大なのか。豊かな環境で育ったからか。今も経済的に豊かだからか、それもあるとは思いますが、それ以外にもあるはずです。世の中にはいくら経済力があっても心の貧しい人はいくらでもいます。
きっと何らかの考えがあるからでしょう、
ここに死ぬまで住んでいたい
私もここに住み始めて4年目。だんだんとそんなことが分かってきました。
そして、このアパートには死ぬまで住み続けたいと思うようになってきました。
そうすれば私もしだいに寛大な人になり、ストレス無く長生きできるかもしれません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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