かぶとたいぞうです。
先日、気になるネットニュースを発見しました。
ニュースの内容はコロナの影響で「夜の街」がたちいかないとする、ママの悲痛な訴えを紹介するものでした。
コロナで客のいない夜の街、夜の水商売
記事にはママの店は「ボトル制ラウンジ」と紹介されていました。聞いたことのない業種です。
夜の店は目先を変えるためにしょっちゅう新しい名前の業種を作るので、たぶん言い方を変えただけでしょう。「クラブ」とか「キャバクラ」のたぐいだと思います。
スタッフがたくさんいると紹介されていましたが、ホステスさんがたくさんいるという意味だと思います。
「夜の街は悪ですか」
ママは「夜の街」が悪者扱いされていることを嘆き「夜の街は悪ですか」とインタビューの中で不満をこぼしました。
どちらかというと、ママへの同情を誘うような書き方の記事でした。
私が注目したのはニュースそのものよりも、そのニュースに対する読者のコメントのほうでした。
夜のママに批判的なコメントの数々
コメントは数多くありましたが、すべてママへの同情とは正反対でした。
厳しく冷たいコメントばかりです。大筋はだいたい次のようなものでした。
「悪とは言わないが、水商売なので浮き沈みがあるのは仕方がない」
「今まで不明朗会計でさんざん儲けたくせに、こんな時に被害者づらするな」
「どうせまともに税金を払ってないだろう、給付金も支給する必要はない」
「密室で濃厚密着するサービスなのだからコロナとは相性が悪い、諦めて店をたため」
夜の水商売は不要不急
批判的なコメントはまだまだ続きます。
「夜の水商売は不要不急だ。こんな時に行く人が少ないのは当たり前ではないか」
「水商売はもともと難しい商売。自分で選んだ道なので自己責任ではないか」
「景気の良い時なら夜の街に繰り出す人も多いが、今は明日の我が身も危うい。水商売が不景気なのは当たり前じゃないか」
「記者は読者に何を言いたいのか。ママが可愛そうだからみんなもっと飲みに出ようとでも言いたいのか。可愛そうなら自分が金を使ってやれ。
などなどでした。
夜の街のママに同情するコメントは皆無
中には同情的なコメントもあるはずだと思って、かなり下の方までコメントを読みましたが、同情コメントは皆無でした。
世の中にはいろいろな人がいます。だからネット上の匿名のコメントにはいろいろな意見があってもいいはずです。それなのに水商売に対しては、まるで示し合わせたかのようにみんな批判的で攻撃的なのです。私にはそれが少し驚きでした。
実は私も日本の女性のいる夜の店には行かない
実は私も女性のいる夜の店は嫌いです。絶対に行きません。若い頃は格好をつけて、あるいは見栄で通いましたが、途中でバカバカしくなりました。
日本のそれらの夜の店は、世界中どこを探しても他に類例のない、日本独自のつまらない業種です。
外国人が理解できない日本のナイトクラブ、ラウンジのシステム
日本に来る外国人はみんなこう言います。
「そんな高いお金を払って、やらしてくれるのか」と。
外国人にはただ女性と飲むだけで何万円も払う日本人は理解できないのです。
日本のナイトクラブなど女性のいる店は、昔の「成り金」が生んだ業種
それら日本独自の夜の店は、昔の「成り金」が生んだ業種です。札束に火をつけて明かりにした人たちや、お金をばら撒いてみんなに拾わせた人たちが本当にいた時代の名残なのです。
「成り金」らはそれが粋だと勘違いしていますが、今の時代は、それは野暮です。下品で格好悪い事です。だから若い人たちは見向きもしません。単に金が無いからだけではなく、引いているのです。そんな見栄のはりかたを軽蔑しているのです。
夜の街はコロナが無くても衰退したであろう業種
夜の街はコロナが無くても衰退したであろう業種です。もう見栄で酒を飲む人は日本にはほとんどいません。若者はホステスさんとは飲みません。
スナックなんて業種はもう田舎にしか無いのではないでしょうか。その田舎のスナックも常連客が高齢化してもう店には来れません。
女性と酒を飲む夜の店は世界中にあるが
女性のいる酒場は世界中にあります。しかし、すべてがと言ってもいいでしょう。明確な目的をもって行く店です。私は世界中を旅してあらゆる街で酒を飲みました。女性のいる夜の酒場で、酒のお相手をしてくれる女性が、やらせないなんて話は一度も聞いたことがありません。
そういう店は飲み代はそんなに高くありません。飲み物代とサービス料金は別です。料金はすべて明示されており明朗会計です。
日本の夜の店の不明瞭で不明朗な会計システム
日本では値段を聞くのは野暮で、よく分からない雰囲気の中で高い酒を飲み、高額の会計にも眉ひとつ動かさないのが粋なのです。ビール1杯で3千円取られても驚いてはならないのです。
もうそんな見栄をはらなくてもいいでしょう。そんな格好付けは、私にはかえってダサく感じます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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