かぶとたいぞうです。
今日はやさしいタイ語会話2:食堂、レストラン編です。
前回「やさしいタイ語会話1」で学んだ
- 「いくらですか?」
- 数字の数え方
と、今回学ぶ食堂での注文の仕方さえ分かれば、タイで生活ができます。
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難しく考えてはいけない。言葉は通じればいい
新しい言葉を覚えるときの基本姿勢は、むずかしく考えないことです。一番かんたんなやりかたで相手に通じるよう工夫することです。
私が大学生のとき、英会話教室の勧誘を受けたことがあります。女性の勧誘員は得意げな顔をして私の英語を試しました。
「コーヒーに砂糖を何杯入れますか、を英語で言ってみてください」と私に聞きくのです。何と答えても違うと言われそうだったので私は黙っていました。するとその勧誘の女性はしたり顔で言うのでした。
「How many sugar do you put in the coffee?。これぐらいの英語をすらすらと言えなければ国際人とは言えません」、と。
勧誘員はいつも同じ言葉を準備して勧誘相手に言っているので覚えているのでしょうが、こちらはとっさに聞かれて答えられないのは当たり前です。
しかも、言い方はいろいろあります。はたして、
How many sugar do you put in the coffee?
が一番正しいのでしょうか。日常会話でこんなに丁寧な言い方をするのでしょうか。
ものの本にはそのような言い方が紹介されているのだとは思いますが、実際は違うと思います。
英会話教室はわざと難しく教えて金を稼ごうとしているのではないでしょうか。そんなところにいくら金を払っても使える英語は学べないと思います。
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砂糖の入った容器を持って、あるいは指差して、「sugar?(シュガー=砂糖)?」と聞けば事足りるのではないでしょうか。
日本人の慣れない発音で「How many sugar do you put in the coffee?」なんて言うよりよっぽど確実に通じると思います。
これで通じない相手とは話す必要はありません。
実はこの、名詞+?はすごく使えます。
タイ語に限らず、単語+?で、ほとんど通じる
タイのラーメン屋台では、日本の素麺に似た、米粉で作った麺(クイッティアオ)が多いのですが、時々日本のラーメンと同じ、小麦粉で作った黄色い麺もあります。
私はこれを「イエロー」(黄色)と呼んでいました。たいていの屋台では「イエロー」で通じるのですが、ローカルエリアでは通じません。それで必要に迫られて覚えたのが「バッミー(バミー)」です。タイ語で小麦粉で作った黄色い麺のことです。
「バッミーはありますか?」と聞きたいなら
「バッミー?」です。
ものの本には「バッミー・ミーマイ」(バッミーはありますか?)と書かれていますが、そんな言い方を覚える必要はまったくありません。そんな言葉を覚えようとするからタイ語が使えないのです。語学教室ではないのですから正しい言い方は必要ありません。
「バッミー?」で100%通じます。
もっと本当のことを言うと、実は「バッミー?」と聞く必要すらありません。お店にバッミーがあるかどうかは見れば分かります。屋台や小さな食堂では食材は全て見えるところにあるのですから。
バッミーを指差して「バッミー」と言えば全て完了。屋台のおじさんは何も言わず美味しいラーメンを作ってくれます。
値段は前回学んだ「タオライ」です。でも値段も聞く必要はありません。よく見ると屋台のどこかに30とか40とか書かれています。それが値段です。書かれていなくてもタイにはボッタクりの店は無いですから安心してください。高くても40Bくらいです。
ものの本には、ここでも、鶏スープ、豚スープ、など味別のオーダーの仕方とかが説明されていますが、まったく不要です。1つの屋台でスープの味が2つも3つもあるわけがありません。「バッミー」だけ言えば、ちゃんとその屋台が用意した美味しいスープで作ってくれます。日本のように「みそ、しお、しょうゆ」などの別もありません。
ローカル食堂・レストランでのオーダーの実態
ローカルなレストランでも、たいていはメニューがあります。探しているようなフリをしていたら相手が察してメニューを出してくれます。メニューの無い店もありますが、それは上級者の行くところです。私は上級者ではありませんが全てジェスチャーで注文ができちゃいますので大丈夫ですが。
最近は写真入りのメニューを用意しているところが多いです。
このレストランでは料理は全て30Bです。メニューの右上に30と書かれていますね。
料理の名前はタイ語なので何と書いているか分かりません。でも、わかる必要はありません。良さそうなものを指し示し、「これ」と言えばOKです。
できれば日本語で「これ」と言いましょう。その方が通じます。
タイ語では、「アオ・アン・ニー」(これください)、または指をさして「アオ」と言うのですが、そんな言葉は覚える必要はありません。メニューの料理を指差しているのだから、それが食べたいに決まっています。相手が何か言っても、ニコニコしてうなずけばいいのです。必ず通じます。言葉よりボディランゲージのほうが重要です。
「ニー・アライ」(これは何ですか?)なんて聞いてはいけません。聞いて、相手が説明しても理解できません。そんな言葉を覚えるくらいなら、2つだけ名詞を覚えてください。
後日修正)「ニー・アライ」(これは何ですか?)はものの名前を覚えるときに必要ですが、最初はとりあえず食べてみて、気に入ったら聞いて名前を覚えましょう。最初から難しく考えない方がいいです。
それより覚えるべき大事な言葉は次の2つです。
- ガイ=鶏
- ムー=豚
どちらか一方を覚えるだけでもOKです。メニューの写真を見て「ガイ?」と聞けばいいのです。
「はい」なら「チャイ」と答えてくれます。「いいえ」なら「マイ」と答えてくれます。
この機会に「チャイ」と「マイ」も覚えましょう。
この、yes かnoで答えさせる、というやりかたも実践的です。
あと、覚えられる人はついでに
- タレー=シーフード
- クン=エビ(トム・ヤム・クンのクン)
- パー=魚
も覚えておくと食のレパートリーが広がるでしょう。ただし、シーフードは鶏や豚より高いです。牛も高いです。庶民生活をするなら鶏か豚です。
辛いのが苦手な人は
タイ料理には辛いものもあります。辛くない料理は普通にまったく辛くないのですが、辛いものは極端に辛く、口の中が焼けてしまいます。
辛いものが苦手な方は、「辛くしないで」という言葉を覚えることをおすすめします。
実はこの言葉、「ノー・スパイシー」(英語)で通じます。
どんなローカルエリアでも通じます。今まで通じなかったことは一度もありませんでした。この言葉はすでにタイ語になっているのでしょう。仮に通じなくても、そばにいる客の誰かが分かっていて必ず通訳してくれます。
だから私も実は覚えていないのですが、いちおうタイ語では
「マイ・アオ・ペッ」と言います。
頭のいい人は既に構造を理解したかもしれませんが、「マイ」はNo(いいえ)ですよね。「アオ」は~くださいで出てきましたよね。そして「ペッ」は辛いなのです。
辛い=ペッ、
辛いからペッ、と吐き出す。分かりやすいですね。
「マイ・ペッ」(辛くない)でも通じます。どちらかというと発音は「ミ・ペッ」に聞こえます。
辛いのが苦手な方は、この「マイ・ペッ」をmy pet(私のペット)と関連付けて覚えておくと良いかもしれません。
ボディランゲージが重要です。「マイ・ペッ」と言いながら辛い顔をして手を振りましょう。そうすれば100%通じます。
タイのローカル食堂・レストランを極めるコツ
タイのローカル食堂を極めるコツはあまり細かいことを気にしないことです。
料理の内容などは、どうせ聞いても分かりません。適当に頼んで一回食べてみる。失敗しても安いのだから気になりません。美味しかったら覚えておいてまた注文する。そして名前を覚える。これの繰り返しです。
好き嫌いの多い人はダメですね。いちいち、何が入っているかとか、何は食べられないとか、そんなことを言っていてはタイでの食の冒険はできません。なんでも食べましょう。
ちなみにビールは「ビアー」で通じます。ビールはタイでは高級品、ぜいたく品なのでビールをやっていない食堂が多いです。でも、聞くと持ち込みOKだと言ってくれる食堂もあります。
今日はタイのローカル食堂やレストランでの注文の仕方実践編でした。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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