日本は自粛継続か自粛解除かという議論

かぶとたいぞうです。

最近ネット上では「コロナ自粛を継続するべきか、早期解除するべきか」みたいな議論が散見されます。

コロナ自粛継続か解除か:kabutotai.net



コロナ自粛継続派、自粛解除派、それぞれの意見

自粛を継続するべきという意見の人は、徹底的に自粛してコロナ禍を早期解決しなければならないという趣旨です。早期解決すれば、早期にもとの生活に戻れると考えています。

自粛解除すべきという意見の人は、このまま自粛を続けたらコロナで死ぬより経済苦や自殺で死ぬ人のほうが増えるという趣旨です。自粛をしても感染者は減らないし、日本の場合は致死率も低いから気にせずにもとの仕事、もとの生活に戻ったほうが良いと言うのです。

継続派と解除派、それぞれの特性と共通点

そして自粛継続派には公務員や大企業の正社員、年金生活者、資産家、預貯金を持っている人など、ただちに生活に困らない人が多く、自粛解除派にはそうでない人が多いようです。

自粛継続派にも自粛解除派にも共通しているのは「もとの生活、もとの仕事に戻る」ことを主眼に置いている点です。



私、かぶとたいぞうの意見

私はまったく別のことを考えてます。もうもとの社会には戻らないと思っています。だから自粛継続派でも自粛解除派でもありません。

自粛期間は仕事のしかた、生活のしかたを変えるための準備期間だと思っています。だから準備が完了したら自粛は解除です。

そもそも自粛していない産業や仕事もけっこうあり無傷だ

農業や漁業、食品製造、食品加工、食品流通、日用品、医薬品、医療・介護サービス、エネルギー、行政サービス、法律・会計、教育、ネット通信、ネット娯楽、ネットサービス、などなど、今までどおりに現在も動き、今後も変わらぬ産業もたくさんあります。

住宅産業や建築土木産業も今後は「三密」を避けて通常業務に戻るでしょう。

衣料関係も洋品店は難しいと思いますが、ネット通販は今後も継続すると思います。

世の中に必要で「三密」を防げる業種や仕事は無傷なのです。無傷どころか今後益々忙しくなります。

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自粛の対象は「三密」商売

自粛の影響を受けているのは主に「三密」業種なのです。

パチンコ、映画館、芝居小屋、カラオケ店、ゲームセンター、百貨店、コンサートホール、バー、スナック、キャバクラ、居酒屋、運動ジム、スウィミングプール、学習塾(教室型)、オフィス仕事、コールセンター、会議の多い仕事、などはすべて「三密」です。

そういう仕事に従事している人は自粛が長引けば死活問題になります。しかし、「三密」に関係ない仕事についている人は今までどおりに仕事をしているのです。だから「三密」でない仕事に変えるのが一番手っ取り早いのです。

コロナ禍で伸びている産業

現にアマゾンなどのネット流通やネット娯楽サービスは売上を伸ばしています。スーパーマーケットもほとんど売上を伸ばしています。物流業も伸びています。教育産業だって教室は閉めていますがネット教育は伸びています。

全産業がおしなべてダメージを受けているわけではないのです。需要が伸びている産業は確実にあり、そういう産業に転職すればやっていけるのです。



「三密」商売は諦めるしかない

申し上げづらいですが、「三密」商売はもう諦めるしかないと思います。商売替えをしたほうがいいと思います。

新型コロナは新事実が分かれば分かるほど恐ろしいウィルスです。解決には時間がかかります。1年で解決するような問題じゃないと思います。

今のところ日本での致死率は低いですがこのまま続くという確証はありません。変異した欧米型のウィルスが感染拡大したら、どうなるかわかりません。

居酒屋を例にすると

居酒屋は店をたたんで、料理に自身があるなら宅配に転向したほうがいいです。タイでは多くのレストラン経営者がすでにそうしています。

いつまでも「早くもとの仕事、もとの生活に戻りたい」と言ってもどうしようもないのです。「家賃などの固定費がかかる、誰が補償してくれるのか」といくら叫んでも誰も助けてはくれません。せいぜい借金が増えてもっと生活が苦しくなるだけです。

店をたたんで自宅で料理を作れば固定費はゴッソリ減ります。保健所の問題もありますが少数の常連客相手にやればバレません。食っていければいいのです。わずかな利益で家の家賃を払い、余った食材で家族が食えたらいいじゃないですか。儲ける必要などないのです。そこから始めましょう。そうすれば必ず道は拓けます。



自粛は無視、威勢のいい若者のセリフ

世の中には威勢のいい若い男連中がいます。「このまま自粛を続けていたらコロナで死ぬより先に餓死してしまう、コロナなんかかまうものか、イチかバチかコロナを無視してもとの生活に戻ろう、自粛なんて無視して飲み歩こう、そっちのほうがずっと世の中のためになる。致死率はインフルエンザ以下だ」と言うのです。

しかしそう考えるのは少数の人です。

そんな少数の人をあてにして店を開けても1日何組の客が来ますか?

1日数組の客のために店を開けるくらいなら、1日10件でもデリバリーしたほうが効率が良くありませんか?

女性は新型コロナを恐れる

女性は本能的に病気を怖がります。特に得体のしれない未知の病気をとても怖がります。正しい反応です。エイズの時もそうでした。

だから店を開けてもまともな女性客は来ません。女性の来ない店には男性も来ません。世の常です。

威勢よく夜中飲み歩く男は奥さんにも彼女にも相手にされなくなるでしょう。世の中は女性が動かしているのです。女性が嫌うことをやっても長続きしません。

無理して店を開けて、無理して威勢の良いことを言っても尻つぼみになるのは目に見えています。デリバリーに転向するか、仕事を変えるしかありません。



パチンコ、キャバクラ、カラオケ、「三密」商売はすべて成り立たない

同じ理由で他の「三密」商売も諦めるしかありません。

パチンコももう駄目です。娯楽を提供したいならネット上でやるしかありません。もちろん換金はもう無理です。時間消費型娯楽サービスに徹するべきです。世界の大手カジノ会社もその方向に進んでいます。

キャバクラをどうしてもやりたいならネット上でバーチャルキャバクラをやってください。ニーズはあります。クレジットカード、ポイント制、指名料、チップ、すべて可能です。

大手お見合い会社はすでにバーチャルお見合いを始めています。

カラオケボックスはまさに「三密」です。いずれ誰も行かなくなります。2人で愛を語りながら歌う、昔の「同伴喫茶」みたいな個室商売に転向するか、お弁当などのデリバリー拠点にしたらいいと思います。

映画館も同様です。設備投資に相当なお金がかかっているとは思いますが、観客が戻ってくるまで維持費が持たないと思います。スパッとやめるか、いい場所なら成り立つ商売に貸せばいいでしょう。

オフィス仕事や会議はほとんどネット環境があれば自宅でできますし、もう既にやっています。大手コールセンターはとっくにパソコンとヘッドセットを宅配で送り在宅勤務に切り替えています。

ネットカフェ難民をどうするか

ネットカフェに寝泊まりしている人たちをどうするか。

オホーツク紋別をはじめ、北海道の港町にはホタテ貝のカラ剥き、魚の加工、その他食品加工工場がたくさんあります。仕事はたくさんありますし、今後も安泰な職場です。コロナが流行ろうと食の流通は止まりません。今後むしろ重要な産業です。

寮があり三食ついています。それなのに日本人は誰も来ないので中国人、ベトナム人、タイ人など外国人ばかりです。アジアの若者が我々の食の生産と供給を担っているのです。

ネットカフェ難民が本当に職を探して困っているなら、北海道の食品加工場に来たらいいです。行政は斡旋や手配をするべきです。田舎だけど多少の娯楽もあるし異性との出会いもあります。



東京の満員電車をどうするか

そもそも東京に一極集中して毎朝満員電車で通勤すること自体が異常で異様だったのです。世界中どこを探してもこんな異常な密集都市はありません。毎朝みんなヘトヘトになって出勤しているのです。

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自粛を解除して早くもとの生活に戻るのではなく、自粛期間を利用して抜本的に仕事も生活も変えるのです。満員電車に戻るのではなく、満員電車に乗らない生活に変えるのです。この機会に東京へ行かなくてもいい社会を作るのです。

若者が新しい社会を作る

年寄は生活を変えることに抵抗を示す人が多いです。しかし、若者までが「早くもとの生活に戻りたい」と言っているのを見ると嘆かわしいです。

もうもとの生活には戻れないと思ったほうがいいのです。特に若者は新しい社会を作ることに集中したほうがいいです。

ネットがこれだけ発達しているのです。どうにでも変えていくことができます。「三密」さえ作らなければ成り立つのです。新しい産業ができます。

老婆心ながら、未来永劫「三密」が駄目だと言っているのではありません。コロナが終息するまでは「三密」はだめだと言っているのです。そして終息には予想以上に時間が掛かるから終息を待ち続けると身の破滅だと言っているのです。お金がもたないと言っているのです。

いつかコロナが終息したらまた居酒屋でもキャバクラでも再開するでしょう。それは2年後かも3年後かもしれないのです。

だから一度スパッとやめたほうがいいのです。社会を、仕事を、生活を、抜本的に変えたほうがいいのです。

それらを若者が準備する間だけ、期限を決めて生活費補助でもベーシックインカムでも出せばいいと思います。経済が成り立つようになったら後でいくらでも元は取れます。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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