昔は男が疲れてクタクタでも女には余裕があった、今は女もクタクタだ

かぶとたいぞうです。

帰国後のコロナ隔離ですることがないので、最近はyutubeばかり見ています。

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yutubeはコロナ隔離の暇つぶしにいい

yutubeは昔のテレビドラマや昔の歌謡曲などの宝庫です。どれも懐かしいものばかりです。手当たり次第に見たり聞いたりしていると、いい時間つぶしになります。

この機会に前から気になっていた古い歌謡曲を探してみました。

「闇金ウシジマくん」のある場面に使われていた曲です。

闇金ウシジマくんに出てくるホストくんの母親が死ぬ時に聞いていた曲

その場面というのは、新人ホストの初めての客である新人ホストの実の母親が、自宅の風呂場で練炭自殺する場面です。

「闇金ウシジマくん」に詳しい人は分かると思いますが、原作コミックでは、たしか母親は自分の好きな「ちあきなおみ」の「喝采」を聞きながら死んだはずです。

しかし、山田孝之主演の映画「闇金ウシジマくんPart2」では、ホストくんの母親が死んでいた風呂場には「喝采」ではなく、何やら別の曲が流れていたのです。

ずっと前に映画を見た時は、その曲はちらっとしか聞こえませんでした。でもどことなく懐かしいような、聞いたことのあるような曲だったのです。以来、その曲のことがずっと気になっていました。



yutubeで、ちあきなおみの曲をすべて聞いてみた

たぶん「ちあきなおみ」だろうと思って、この機会にyutubeにアップされている「ちあきなおみ」の曲という曲をすべて聞いてみました。

私は「ちあきなおみ」が前から大好きです。きっと「ちあきなおみ」が亡くなったら、途端ににわかファンが溢れ、「日本最高の歌姫」と持ち上げられ、追悼番組が組まれることでしょう。

yutubeで次々に「ちあきなおみ」を聞くと、コアファンである私でも聞いたことのない曲が見つかります。「ちあきなおみ」はけっこう他人の歌もカヴァーしているのです。

いろいろな発見があり楽しかったのですが、肝心な探している曲は結局見つかりませんでした。

歌詞の一部でも覚えていれば検索できるのですが、思い出せません。

ただ、たしか歌詞の一部に「タバコ屋を・・・」か「薬屋の・・」みたいな言葉があったような気がするのです。

yutubeで探しに探してやっと見つけたその曲

暇だったので探しに探しました。そしてやっと見つけました。間違いありません。この曲です。

「ちあきなおみ」ではなく、「由紀さおり」でした。曲名は「ルームライト」。

なんとも言えない印象に残る調べです。苦労して見つけた曲なので、まずはお聞きください。とてもいい曲です。



「由紀さおり」の「ルームライト」

 

作詞:岡本おさみ   作曲:吉田拓郎

(以下歌詞)

〜1番〜

あなたが運転手に 道を教えはじめたから 私の家に近づいてしまった

あの薬屋の角を左に曲ると 車はもうすぐ止まり私はおりる

ルーム・ライトにボンヤリ あなたの横顔がみえる そのせいじゃなく 疲れてるみたい

〜2番〜

車はこのままずっと 走りつづけてはくれない 私の家に近づいてしまった

あの薬屋の角を左に曲ると 車はスピードゆるめ私はおりる

忙しさがすっかり あなたを疲れさせてしまい もう話すことさえ 辛いんだなんて

〜3番〜

あなたが私の手を 軽くにぎってくれる頃 私の家が近くなった

この薬屋の角を 何回曲っただろう 車はもうすぐ止まり私はおりる

ルーム・ライトに ボンヤリ あなたの横顔がみえる もう送られることにも なれてしまった

(以上歌詞)

作詞は岡本おさみ 、作曲は吉田拓郎

曲調が印象的だと思ったら、吉田拓郎の作曲でした。

作詞が岡本おさみ 、作曲が吉田拓郎と言えば、森進一の「襟裳岬」を生んだゴールデンコンビです。

しかしこの曲がそれ程ヒットしなかったのは、発売直後に吉田拓郎が虚言でっち上げ事件で誤認逮捕され、曲の放送自粛に追い込まれたからです。

その後吉田拓郎の濡れ衣は晴れましたが、事件のゴタゴタでせっかくのいい曲が埋もれてしまったのでした。それで私も何回かしか聞いてなかったのだと思います。

それでも由紀さおりはこの曲を大事に歌い続けたらしいのです。

そんないわく付きの曲をホストくんの母親は死ぬ時に聞いていたのです。



「由紀さおり」の「ルームライト」を解釈してみる

歌詞は難解です。

きっと場面はタクシーの中でしょう。車のルームライトは普通、運転中はつけないと思うのですが、薄っすらとした室内灯が車内のどこかに点いていたのでしょうか。

それで男性の横顔が薄っすらと見えるのでしょう。男性の横顔は疲れています。

2人はきっと不倫の関係だと思います。相手は会社の上司のような気がします。

もう何回も女性の家まで送っているので、付き合いは長いのでしょう。男性が疲れているのは仕事にでしょうか、それとも2人の関係にでしょうか。

男性はそうとう疲れている

まぁ、そんな詮索はともあれ、この歌に出てくる男性はそうとう疲れていたのだろうと思います。

「忙しさがすっかり あなたを疲れさせてしまい もう話すことさえ 辛いんだなんて」

というぐらい疲れているのです。

いっぽう女性は男性ほど疲れてはいません。同じ会社にいても仕事の内容、責任度合いがまるで違います。



昔の女性は疲れていなかった

昔のドラマを見てもそうです。男性は仕事やいろいろなことで疲れてクタクタです。家に帰ってきたら食事をして寝るだけです。

いっぽう女性の方は専業主婦であれ、仕事をしている女性であれ、心にも体にも余裕があります。笑顔があります。男性を癒やす力があります。泣いたり笑ったり。表情があります。

そしていろいろな事件が起こり物語が展開するのです。まぁドラマだからそうなのかも知れませんが。

現在は女性も男性同様、そうとう疲れている

現在はどうでしょう。いまは女性も男性同様、仕事で疲れ果てクタクタです。

一部の女性の夢だった「男女平等」、「職場における男女の機会均等」、「男女共同参画社会」が実現したおかげで、女性も大変になったのです。今は女性にも辛い時代です。もう「お茶くみ」なんて望んでもやらせてくれません。

会社はもう女性だからといって遠慮はしません。情け容赦なくきつい仕事を与え、ノルマを与え、出張も転勤もさせ、大きな責任を持たせます。結果しか評価しません。そして結果を出せなかったらクビにします。

今は女性もすっかり疲れてしまい、もうヘトヘトのクタクタです。

もう表情すらありません。鉄仮面のような顔です。

疲れてクタクタの女:kabutotai.net

昔のほうが良かったとか、昔に戻ったほうがいいとかと言いたいのではありません。バリバリ仕事をやりたい人にとっては今のほうがいいのだと思います。

しかし、すべての女性が同じ価値観を持たなければならないとは思いません。仕事より家庭や夫のサポートを優先したいという女性がいても、誰もその女性を非難できないのではないでしょうか。



男も女もクタクタなので結婚生活が成り立たない

このままでいけば、結婚してもお互いがクタクタなので家で会話もありません。一緒に寝ると2人とも疲れが取れないので別々に寝ます。すぐ寝るので何の事件も物語の展開もありません。朝になったら目覚まし時計に起こされて、また忙しい1日が始まるだけです。そして2人とも死んだような顔をして満員電車に揺られるのです。

yutubeで「寺内勘太郎一家」を見ました。「前略おふくろ様」も見ました。

日本には今はもうあんな家族もあんな世間もありません。あんな泣き笑いはどこにも無いし、あんなゆったりとした時間はどこにも流れていません。

男も女も忙しく走り回って、それなのに怒られてばかりで、やたら「責任」を強調されて、気の休まる場所がなくて、足を引っ張る人が多くて、踏んだり蹴ったりの思いをしている人が多いのではないでしょうか。

夫婦(またはパートナー同士)が2人ともそこまで働いて、お金持ちになれましたか。何かいいことがありましたか。勉強になりましたか。

なんか現代社会は男女とも身を削られるだけ削られて、何の豊かさも手に入らない時代になったような気がします。

せめて女性だけでも、もうちょっとギアをシフトダウンして、ゆったりと走らないとすべてを失ってしまうのではないでしょうか。

支出を減らせば生活はいくらでも成り立つのですから、あまり無理せずゆっくりとやったほうがいいですよ。

特に女性は。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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