警察官を名乗る振り込め詐欺が増えている。最近の手口から対策を考察してみた

かぶとたいぞうです。

警察官を名乗る振り込め詐欺が増えています。

以前はこの手の詐偽電話は、ほとんど固定電話、つまり家庭用の黒電話にかかってきました。どこかの会員リストから固定電話だけを選んでかけてくる詐偽電話が多かったです。

固定電話へかけると電話代が安いし、相手はたいてい年寄りだからです。



最近はスマホにもかけてくる

しかし最近はスマートフォンに一本釣りでかけてくる詐偽電話が増えています。

詐偽集団(以降「警察官」)は何らかの精度の高いリストからあなたを選んでかけてくるので、スマホへの電話代が多少高くとも回収の可能性が高いと判断しているのでしょう。

相手は「警察官」

当然、「警察官」はあなたの氏名や住所などを知っています。

例えばこんなふうにかけてきます。

「かぶとたいぞうさんですね。北海道警察本部の杉浦と申します。かぶとたいぞうさん本人で間違いないですね」

相手は自分の姓名を知っているし実に堂々と話すので、本当の警察官だと錯覚しそうになります。



「警察官」の話の持っていきかた

「警察官」はマネーロンダリング事件があったこと、あなたの銀行口座がマネーロンダリングに使われたこと、あなたに共犯の疑いがかけられていること、捜査に協力してほしいこと、協力しない場合は逮捕せざるを得ないことなどを話します。

覚えがないと言っても、あなたの個人情報が悪用されて口座を勝手に作られた可能性もあると言って話を進めます。

騙されないようにするには

騙されないようにするための、ここまでのチェックポイントと対策は次の通りです。

  1. 日頃から各種リストに載せられないよう、極力いろいろな会の会員にはならない。お店の会員も避ける(それでも最近は大手クレジット会社や大手ショッピングサイトからも個人情報が流出しているから防ぎようがないが)。
  2. 詐偽集団は非通知で電話をかけてくることが多い。非通知電話には絶対に出ない。また、ワンコールで切れた電話には、こちらからかけなおさない。
  3. 相手が「警察官」だと名乗ったら、すぐにスマホのボイスレコーダーを起動して、相手の所属、氏名を尋ねる。
  4. 相手が所属、氏名を名乗らなかったら「警察官は所属、氏名を名乗らなければならないはず。名前を名乗らない警察官には協力できない」と言って電話を切る。これで詐偽集団は2度とあなたに電話をかけて来ない可能性が高まり、リストからも削除される可能性も高まる。
  5. 相手が所属、氏名を名乗ったら、「こちらからかけ直します」と言って電話を切り、当該警察署に電話をかけていきさつを有り体に話す。
  6. 「警察官」がもし「いえ、電話代がかかるのでこのままでけっこう」と言っても、無視して電話を切り、警察署にこちらから電話をする。もちろん「警察官」から電話番号を聞いてはならない。インターネットで警察署の電話番号を自分で調べてかける
  7. 「警察官」が、「今、別の場所からかけているので、警察署にかけても繋がらない」と言っても、無視して「では、こちらからかけ直します」と言って必ず電話を切る。

これで初歩的な間違いは防げるはずです。



ますます巧妙化する詐偽集団

しかし、詐偽集団もますます巧妙化しています。

そのうち、私服警官を名乗る人が家に訪ねてきて、本物そっくりの「逮捕状」を見せて家に入ってくるかもしれません。

「警察官」を疑わなければなりません。最近の詐偽は「警察官」「税務署」「役場職員」を名乗るものが多いです。ドアを絶対に開けず、すぐに110番通報した方がいいかもしれません。

日本はもうそんな国になってしまったのです。

防犯カメラは必須

お金持ちは防犯カメラを必ず付けたほうがいいです。営業マンなどに化けた詐偽集団の先発調査員がしょっちゅう下見して回っています。「NHK」なんか特に怪しいです。

私なんか金持ちでもないのに趣味で防犯カメラを何台も付けています。今は防犯カメラも安いし、パタヤからも遠隔で捜査できます。詐偽集団は防犯カメラを嫌います。



金持ちが狙われる

そもそも、準備周到な詐偽集団はお金のない人は狙いません。お金を持っている人を選んで狙うのです。

お金持ちは、絶対に自慢したり目立つようなことをしてはなりません。もうフェイスブックやインスタグラムに豪華なご馳走や高級車の写真を載せないほうがいいです。

現金・預金をいっぱい持っている人で、警戒心が足りない人が狙われる

私はそれほどお金を持っていないし、持っているのは全て米国株なので、現金化に時間がかかります。ただちにお金を振り込むように言われてもできません。面倒なので詐偽集団も相手にしないでしょう。

現金・預金をいっぱい持っている人で、警戒心が足りない人が狙われやすいのです。



アンケートには答えない方がいい

クレジットカードを新規で作るとき等の審査項目は仕方ありませんが、それ以外のアンケートなどで、所有金融資産などの質問にはなるべく答えないか、少なめに答えた方がいいかもしれません。

そのデータがどんなルートで詐偽集団に流れるか分かりませんから。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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