かぶとたいぞうです。
タイでは犬や猫が大切にされています。仏教では、犬や猫に餌をあげたり世話をすることは徳を積む行為とされているからです。
タイの「生類憐れみの令」
犬や猫をいじめたり殺したりすることは仏教上の大罪です。日本の江戸時代にあった「生類憐れみの令」に似ています。
だからここパタヤでは、あらゆる所で犬や猫たちがのんびりと暮しています。
タイの犬や猫は自由
どの犬も鎖に繋がれていません。自由です。タイの人たちみんなが犬や猫に餌をあげています。犬が道路に寝そべっていてもひかれません。車がよけて通ります。
私がいつも行く近所の食堂にも犬が2匹、猫が4匹います。
犬2匹のうち1匹は「ソブリィ」と言って私がいつも餌をあげている10才ぐらいの黒いメス犬です。けっこうおばあちゃんです。
みんなが路上の犬に餌を与える
ソブリィに餌を与えているのは私だけではありません。通りに出た所の焼き鳥屋台の主人も餌を与えています。ソイ・ブッカオに面した店の女性もソブリィに餌をあげているのを見たことがあります。みんながソブリィの世話をしているのです。
ある日ソブリィが体中にゴミをつけて食堂に来たことがあります。ソブリィが近寄るととても臭いのです。下水にでも落ちたのでしょうか。
あまりにも臭いので、食堂のご主人がソブリィを追いやりました。
ソブリィの体を洗ってあげたのは誰か
次の日ソブリィはきれいな体になって食堂に戻ってきました。毛並みも整えられており臭くありません。
食堂のご主人によると、ソイ・ブッカオの女性がソブリィの体を洗ったといいます。ご主人は見たわけではありませんが、以前もそうだったので今回もきっとそうだろうと言うのです。
ソブリィの飼い主は誰か
日本だと「誰がソブリィの飼い主か」、という話しになりますが、タイでは一部の座敷犬を除いて路上の犬には「飼い主」という概念はありません。ソイ・ブッカオの女性も飼い主ではないのです。
私も含めて多くの人がソブリィの世話をしています。でも誰もソブリィを飼ってはいないのです。ソブリィは自分の力で自由に生きているのです。ソブリィに主人はいません。ソブリィ自身が主人なのです。
ソブリィは自己責任を果たしているから生きられる
ソブリィがもし人に危害を加えたり何らかの理由で人に嫌われたら、この世間から叩き出されて郊外の野犬にならなければなりません。ソブリィも人間とうまく付き合う努力をしているのです。だからこそ多くの人にかわいがってもらえるのです。
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人間とうまく付き合って餌にありつけるかどうかは犬の自己責任です。犬であればどんな犬でもかわいがられるというわけではありません。
タイの路上の犬や猫に飼い主はいない
ソブリィだけではありません。タイの路上にいる、全ての犬や猫に主人はいないのです。誰も飼ってはいないのです。自分の器量で自由に生きているのです。
猫はもっと自由です。勝手に人の家に入って来て寝ます。誰がしつけたのか、トイレはちゃんと外でやります。いなくなったと思ったらまた帰ってきます。いろいろな家で餌を与えられているようで、太った猫がたくさんいます。私が今住んでいるアパートにも猫が3匹住み着いています。
路上で寝るソブリィの幸せそうな姿
昨夜いつもの食堂でビールを飲んでいたら、ソブリィが私の横で寝ていました。仰向けになって腹を出して寝ていました。たまに車が通る道なのに、車道にはみ出して無防備に寝ていました。実に幸せそうな寝姿でした。さっきあげた豚足を食べ残して寝ていました。きっと腹がいっぱいなのでしょう。
ソブリィの平和そうな寝顔を見ていたら、ふと自分もタイの犬や猫になってもいいな、と思いました。
タイの犬や猫は幸せだと思う
犬や猫にもそれなりの苦労はあるのかもしれません。人に好かれたり、番犬の役目を果たす必要もあります。
でもタイの犬や猫を見ていると、少なくとも日本の犬や猫よりは幸せそうに見えます。日本の犬のようにストレスを抱えて吠えまくる犬はタイにはいません。
もしかしたらタイの犬や猫は、現在の多くの日本人よりも幸せかもしれません。自由で、しかも食べ物や寝る所に困らないのですから。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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