子供のころ、空き地で野球をしていた私たちにパンやお菓子をくれたおじさんのことを、私は決して忘れない

かぶとたいぞうです。

今はもう跡形もないのですが、昔は札幌市東区役所から少し東の変電所の前に、大きな空き地がありました。

今は区画整理のために大きく様子が変わっていますが、かなり広い空き地があったのです。 空き地には鉄棒や滑り台、砂場などもありました。



草野球の場

私たち子供は、いつもそこで草野球をして遊んでいました。 小学校高学年、中学年、低学年、幼稚園児まで、みんな一緒にその空き地で野球をやって遊んでいました。 昭和30年代、40年代の頃の話です。

ある日、どこかのおじさんが紙袋を持ってやってきて「これをみんなで食べなさい」と言って置いていきました。

おじさんは特に何も言わず、紙袋を置いてすぐに帰って行きました。

紙袋の中身

紙袋の中には、パンやお菓子がいっぱい入ってました。当時の子供たちはみんな腹をすかしてましたから、夢中で食べました。こぞって食べました。

そのおじさんはその後も時々空き地に来ては、野球をやっている私たちに大きな紙袋を渡して帰りました。 おじさんは紙袋を置いたらすぐ帰るので、話をしたことは一度もありません。どこのおじさんなのか、誰なのか、さっぱり分かりませんでした。みんなも分からないようでした。



ある時

ある時なんかは紙袋の中のパンやお菓子があっという間になくなったので、おじさんはどこかへ行ってまた大きな袋を持ってきて「これも食べなさい」と言って置いて行きました。

おじさんはきっと紙袋を置いてすぐに 帰ったように見えて、実はどこかの影から私たちの様子を見ていたのだと思います。

私たちがあまりにも夢中になって奪い合いながら食べているので、おじさんはもっと持ってこなければならないと思って追加を買ってきたのだと思います。

子供の頃の夢

私が小学校に上がる前の記憶ですが、私はそのおじさんのことを今でもよく覚えています。 細い、おとなしそうな感じのおじさんでした。

そして私もいつか大人になったら、あのおじさんのように子供に食べ物を配るおじさんになりたいと思ったのです。今でも覚えています。

私が今、子供食堂のお手伝いをしているのも、その時の気持を忘れていないからだと思います。



夢が実現しかかっている

子供の頃からずっとやりたかったことを、今少しだけできるようになって、私はとても嬉しいです。

まだまだ足りませんが、もっと子どもたちに喜んでもらえるおじさん(既におじいさんですが)になりたいです。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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