かぶとたいぞうです。
高校で一緒にラグビーをやっていた友人で、弘前大学に行った人がいます。
彼が大学を卒業した後に再会し、面白い話を聞きました。
大学の寮の誕生日会
彼は弘前大学の寮に入っていたそうで、その寮では頻繁に「誕生日会」があったそうです。面白いのは、誕生日の人がすべての飲食を用意し、みんなに振る舞って誕生日を祝ってもらうそうなのです。
誕生日の人も学生でお金がないから、もてなすと言ってもせいぜい缶詰とかソーセージ、親元から送ってきた田舎の食べ物くらいです。酒は誕生日の人が日頃から節約したお金で買ってくるようです。会場はもちろん彼の部屋です。1部屋に30人も入るそうです。多い時は廊下も会場になるそうです。
会費もプレゼントもなし
「できる限りのごちそうを用意したので、どうか皆さん私を祝ってください」
ということなのです。
まれにプレゼントを渡す人もいるそうですが、今度自分の誕生日の番になったらお返しするつもりなので、参加者は何も出さないそうです。
それもいいな
初めてその話を聞いたとき、私はそれもいいな、と思いました。
誕生日に他人が自分を祝ってくれることを期待したり、図々しく強要したりするほうがみじめです。正々堂々と自分のお金で準備して他人に振る舞うぐらいのほうがずっと格好が良いと思いました。
自分の誕生日を自分ですべて用意するというやり方は、東北地方の風習なのか、それとも弘前大学の寮の独自の伝統なのかは分かりませんが、良い仕組みだと思いました。
実はタイも同じ仕組み
実はタイの誕生日は弘前大学の寮と同じ仕組みなのです。
その日誕生日を迎える人が、ごちそうから酒から、すべて用意します。だからお金のない人は誕生日会を開けません。
タイにはもともと「振る舞う」文化があるので、会費もプレゼントも必要ありません。
お金をホチキスでとめた花輪は、バービアが流行らせた即席の集金術であってタイの昔からの伝統ではありません。
伝統的なタイの誕生日の形式
伝統的なタイの誕生日の形式は、先ずお寺にお参りし(タンブン)、誕生日の人が家族や友人を料理でもてなし日頃の感謝を示します。
ジャスミンなどの生花を使って作る「マーライ(花輪)」を尊敬や感謝の印として年長者や仏像に捧げる伝統文化はありますが、マーライにお金をホチキスでとめるのは近年の流行りなのです。今でも一般的なタイ人の誕生日には、お金の花輪は最後まで出てきません。
タイの伝統的な誕生日では呼ぶ人も限定的だし、たいていは呼ばれた人も次に相手を呼ぶので、お互いにお金を払ったり特段のプレゼントは不要なのです。
誕生日の人が感謝を示す場
その日誕生日の人が、日頃から感謝している人たちを呼んで感謝の気持ちをごちそうで表しているのだから、お返しは要りません。呼ばれて嬉しかったら次回の自分の誕生日に相手を招けば良いだけですから。
ただし、お互いに期待も強要もしません。タイではお金のある人がお金のない人に振る舞うのは当たり前だし見返りは求めないのです。これもまたタンブン(徳を積む)であり、自分のためなのです。
バービアは別
観光客やバービア客はそうはいかないから、お金をホチキスでとめてその場でお返しするのでしょう。
それはそれでいいと思います。特に日本人は性格的に「ただ食い」はできないので、100バーツでも良いからホチキスで止めて帰るべきです。
ちなみに豚の丸焼きのコストは5,000バーツ~7,000バーツ、その他の料理を入れて、1回の誕生日には料理だけでも最低10,000バーツから20,000バーツはかかっていますから、1人100バーツでもなかなか回収はできないと思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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