かぶとたいぞうです。
タイのピチャイ商務相がタイの中央銀行に利下げを要望したそうです。
もし要望が受け入れられて利下げが実現したら、タイバーツが各国通貨に対して下がる可能性が高いです。
昔はタイバーツが安かった
かつては1バーツが3円以下でした。その前は1バーツが2.5円の時もありました。それが今や4.3~4.4円です。円が下がったのもありますが、バーツも上がっています。
タイバーツが下がればタイに住む日本人はもとよりファラン(欧米人)たちも喜ぶし訪タイ客も増えるでしょう。
ドル、円、タイバーツ
私は米国株長期投資をやっていて、配当をドルでもらっているので、円高ドル安はあまり歓迎しません。
いっぽう、円高はバーツに対しては有利なので、円が上がればそれだけバーツを安く買えます。これは歓迎です。
一番いいのはタイバーツに対して、ドルが上がり、円も上がることです。そんなむしのいい話が起こるかもしれないのです。
バンコク週報
このニュースに関しては、バンコク週報が詳しく伝えているので下に引用します。
(以下引用)
ピチャイ商務相はこのほど、輸出とタイ経済の成長を促進するため、タイ中央銀行に政策金利の引き下げとバーツ相場を適切なレベルに維持することを望む考えを明らかにした。
大臣によれば、現在はバーツ高で、これが輸出に悪影響を与えており、今年のタイの輸出は小幅な成長にとどまる見通し。このため、中銀が為替レートを適切なレベルに誘導することが望まれるという。
大臣はまた、「(中央銀行が担当する)金融政策は、(政府が担当する)財政政策より重要。(中銀が決定権を持つ)政策金利は輸出に影響を与える。タイでは輸出がGDPの60%を占めている」と指摘する。
なお、前政権では、首相など政府首脳が利下げの要望を中銀に何度も発信していたが、政策金利は引き下げられず、政府が苛立ちを示していた。
(引用終わり)
タイは輸出国
直接の理由は輸出で優位に立つことのようです。確かにタイは鶏肉をはじめ多くの食品などを世界に輸出しています。日本にもたくさん来ています。
でも、バーツ安は同時に観光にも有利なのです。タイバーツが安くなればタイを訪れる旅行客が増え、ホテルも飲食店も航空会社もツアー会社も潤います。
タイの政権交代はバーツ安の転機か
タイは最近、政権がかつてのタクシン首相の娘に移行したので、利下げとバーツ安誘導は、もしかしたら強力に進められるかもしれません。タクシン政権時代はタイバーツは今ほど高くはありませんでした。
せめて1バーツ3.5円くらいにまでは下がって欲しいです。
そうなりますように。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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