【NISA恒久化】昨夜の株価解説と、NISAが恒久化したらどうするかについての考察

かぶとたいぞうです。

昨夜火曜日の米国株は、パウエルFRB議長の講演を前に様子見ムードでした。

昨夜の終値は前日比で、NYダウが+0.01%、S&P500は-0.16%、ナスダックは-0.59%、かぶとたいぞうポートフォリオは-0.31%でした。



バラツキ

株価の上がり下がりにもバラツキがありますが、各経済指標にもバラツキがあります。

米消費者信頼感は悪化していますが、アドビが発表したブラックフライデーの売れ行き調査結果はいいようなのです。

ある新聞は、ハイテク株、グロース株が値下がりして、バリュー株が上がっていると書いていますが、そうとも言い切れません。私の持ち株ではペプシコもジョンソン・エンド・ジョンソンもP&Gも結構下がっています。

なんとも言えない相場

なんとも言えない相場なのです。今夜のパウエル発言と12月1日の米個人消費支出の発表を見てから考えましょう。

そもそも、昨夜は株価がほとんど動いていません。NYダウは+0.01%です。誤差の範囲です。

株価がほとんど動いてないのに、上がった理由とか下がった理由とかを考えても意味がありません。



NISA恒久化の話

今日は書くことがなくなったので、NISAの話をします。

岸田文雄首相は今月25日、新しい資本主義実現会議の分科会で「NISAの恒久化を実施する。金融商品から得た利益が非課税となる期間を無期限化する」と表明しました。

まだ国会審議中なのでもう少し様子を見なければなりませんが、もし恒久化したらどうするかを今のうちに少し考えておきましょう。

NISAは配当にも効く

私は株の売買はしません。でもNISAは配当にかかる20%の税金も免除になります。だから配当率の高い銘柄はなるべくNISA枠で買っています。

現在のNISAの期限は5年間です。NISA枠で買った株が5年経過したら、面倒ですがロールオーバー(次の年のNISA枠に引き継ぐ)しなければなりません。



今年はロールオーバーするべきか

先日、SBI証券からロールオーバーの案内が来ましたが、今のところ無視しています。NISAの恒久化が早期に実現したら二度手間になりそうだからです。

おそらくNISAを使っている多くの人がどうすればいいか迷っていると思います。

NISAが恒久化したら、ロールオーバーの必要がなくなるはずです。黙っていても自動的にロールオーバーしたのと同じになるからです。

NISA枠の上限変更

それともう一つ考えなければならないのは、NISAの枠が現行の年120万円から(300万円などに)上がることへの対策です。

新規で株を買う人はNISA枠いっぱいまで買えばいいと思います。しかし私のようにすでに持ち金のほとんどを株に投じた人はどうすればいいか。



課税口座の株を売ってNISA口座で買いなおす?

今持っている課税枠(特別口座)の株を一回売ってから、あらためてNISA枠で買いなおさなければならないのか。それなら証券会社を手数料で儲けさせるだけです。

それに長く株をやっている人なら株を売った時点で利益が出ちゃいます。無税にするために税金を払うのは本末転倒な気がしますが、売って一時的に税金を払ってでも、その後の配当無税をとるのかどうか。難しい判断です。

課税口座からNISA口座への株の移動?

あるいは、課税枠(特別口座)の株をNISA枠に移せるようになるのか。それができれば便利ですが、それをやると証券会社が面倒くさがるでしょう。もともと別口座なのですから。

そのへんがはっきりするのはまだまだ先になりそうです。



長期投資家はNISAや税制に精通していなければならない

でも、我々長期投資家にとって税金は大きいです。NISAや税制改正などに関しては、日頃からしっかりとアンテナを立てて精通していなければなりません。

NISAに関しては改正案が通り、詳しいことが分かった時点でまた書きたいと思っています。

ごきげんよう。


【関連性の高い記事】



【かぶとたいぞう有料ノート】

この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。

【あわせて読みたい】


同じカテゴリーの最新記事5件


「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。


記事のカテゴリー/タグ情報

“【NISA恒久化】昨夜の株価解説と、NISAが恒久化したらどうするかについての考察” への2件の返信

  1. かぶとたいぞう様
    どうやら現行NISAで保有中の投資商品は、新NISAとは別枠の扱いとなるようです。
    つまり、株のままで移行(ロールオーバー)することはできず、いったん売却して新NISA口座で新たに購入することになります。
    配当金生活で重要なのは株数ですから、売却→再購入でケースによっては株数が減ることになるのではと懸念しています。
    ざっくりと次の4パターンになりましょうか。

    ①非課税期間中に売却して新NISA口座で同一銘柄(または別銘柄)を購入する。
    ②非課税期間満了後、特定口座で売却して新NISA口座で同一銘柄(または別銘柄)を購入する。

    ③そのまま保有する
    ④売却して新NISA口座で同一銘柄(または別銘柄)を購入する。

  2. (※本文エラーにつき再送致します)
    かぶとたいぞう様
    どうやら現行NISAで保有中の投資商品は、新NISAとは別枠の扱いとなるようです。
    つまり、株のままで移行(ロールオーバー)することはできず、いったん売却して新NISA口座で新たに購入することになります。
    配当金生活で重要なのは株数ですから、売却→再購入でケースによっては株数が減ることになるのではと懸念しています。
    ざっくりと次の4パターンになりましょうか。

    「現NISA口座保有中の株」
    ①非課税期間中に売却して新NISA口座で同一銘柄(または別銘柄)を購入する。
    ②非課税期間満了後、特定口座で売却して新NISA口座で同一銘柄(または別銘柄)を購入する。
    「特定口座保有中の株」
    ③そのまま保有する
    ④売却して新NISA口座で同一銘柄(または別銘柄)を購入する。

gavardini へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*