【タイ料理】どうしてこんなに辛いのか、タイ料理の辛さのルーツを探る

かぶとたいぞうです。

先日、いつも行くパタヤの食堂でご主人が店の中で料理の仕込みをしている姿を見ました。



唐辛子を練る姿はいつか見た韓国料理

店の床にゴザをひき、そこにあぐらをかいて何かを作っています。ゴザの上にはザル一杯の真っ赤な唐辛子。唐辛子を大量に入れた何かのタレ。そのタレをまぶした木の根のようなもの。

以前韓国旅行に行ったときに見せてもらった庶民の家のキムチ作りを思い出しました。

タイの料理がすべて辛いわけではありませんが、韓国料理と似たような辛い料理も結構あります。

タイ料理は韓国料理と何か関係があるのか。そう思った私はタイ料理の辛さのルーツをたどってみました。

辛さのもと、唐辛子のルーツ

辛さのもとは言うまでもなく唐辛子です。唐辛子、南蛮がらし、鷹の爪、南蛮胡椒、レッドペッパー、カエンペッパー、チリペッパー、呼び方は色々あるけれどもとは同じナス科の植物「トウガラシ」です。原産は中南米、現在のチリやメキシコあたりです。

1492年にコロンブスが新大陸を発見、その後ポルトガルに伝わり、スペイン、イタリアなどに広がったようです。

唐辛子の伝播には諸説あるようですが、日本にはポルトガルの宣教師より16世紀には伝わったようです。しかし日本では食用にせず、防寒用に足袋の中に入れて使ったようです。

朝鮮出兵の際、防寒用に大量に持っていった唐辛子が朝鮮半島に残り、朝鮮半島に唐辛子を用いた食文化が広まったのは19世紀と言われています。それ以前のキムチは辛くなかったそうです。



唐辛子がインドに伝わる

唐辛子はポルトガルからインドにも伝わりました。日本に伝わったのと同じ16世紀です。唐辛子が伝わる前は胡椒や山椒しかなかったのでインド料理も今ほどは辛くなかったようです。

唐辛子が伝わってからインド料理は劇的に辛くなり今の形になったようです。

そういえばチェンマイで食べたカオソーイはまさにカレーでした。またタイにはグリーンカレーもあります。

私はインドも旅したことがありますがインドの煮込み料理とタイの煮込み料理には共通点がたくさんあります。

唐辛子が中国に伝わる

同じ16世紀に唐辛子はシルクロードを経て中国にも伝わっています。

中国では特に四川省で唐辛子が流行り独自の辛い料理が発明されました。

南方のタイ族も唐辛子を特に好み料理に取り入れたとの記録があります。



タイ料理の辛さのルーツは中国四川料理とインド料理

タイ料理の辛さのルーツはどうも中国四川料理にあるようです。というか16世紀にシルクロードを経て中国に伝わった唐辛子を積極的に料理に取り入れた結果、今のタイ料理の原型ができたというのが正しいかもしれません。タイの暑い気候が唐辛子を多用した辛酸っぱい料理を求めたのでしょう。

現在のタイ料理にはインド経由のルーツもあるように思います。タイカレーはタイを訪れるインド人のために作られた可能性もありますが、もっと古くからありそうです。もっともここパタヤにも古いインド人居住区がありますから、インド人はかなり以前からタイに住み着いているのです。

16世紀にインドから直接辛いインド料理が入ってきたとは思いませんが、その後長い年月をかけて唐辛子を使ったインド式の煮込み料理(いわゆるカレー)がタイに伝わったような気がします。

辛いタイ料理のルーツは韓国料理ではなかった

歴史的には韓国に唐辛子が伝わったのは、ずっと後なので、残念ながらタイ料理と韓国料理には何の関係もありませんでした。しかし料理作りの仕草がそっくりです。きっと極めれば経験的に同じような動作になるのでしょう。

タイ料理のルーツに韓国料理は関係ありませんでしたが、現在タイではキムチが流行っています。キムチはもちろん韓国のオリジナルです。キムチがタイで独自の進化を遂げ、将来タイ料理の一部になることもあり得ます。その時は韓国のキムチがそのタイ料理のルーツということになるでしょう。



タイには辛くない料理もたくさんある

辛い料理の話ばかりしていると、「タイ料理はすべて辛いのかな」と誤解する人がいるので誤解をときます。

実はタイ料理にはまったく辛くないものもたくさんあるのです。

代表的なタイ料理は辛くない

タイの代表的な料理、すなわち、パッタイ、カオパット、カオマンガイ、カオカムー、クイッティアオなど、ほとんどのタイ料理はまったく辛くないです。辛いのが好きな人がテーブルに備え付けた唐辛子で自分で辛くするのです。

以前、国分太一と料理家みたいな人が出てくる日曜日の昼頃のテレビ番組「男子ごはん」で「タイ料理はすべて辛いです」とキッパリ言ってましたが事実ではないです。



日本では辛いタイ料理だけが強調されている

その料理家は自慢げに「タイにはしょっちゅう行ってますからねぇ」と言っていましたが、2日、3日タイに来てホテルのレストランでトムヤンクンでも食っているのだろうと思います。

タイの料理がすべて辛いわけではありません。日本でタイの辛い料理が強調されているだけです。

タイにはものすごく辛い料理がある一方、まったく辛くない料理のほうがたくさんあるのです。

「タイには辛い料理があります」というのは正しいですが、「タイ料理はすべて辛いです」は明らかにミスリードです。

焼き鳥にしても焼き魚にしてもほとんどの料理はまったく辛くありません。いちおう念のために。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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