【危険!】株価暴落を見込んで「空売り」をすすめる投資コンサルがいるのには驚いた

かぶとたいぞうです。

ネットのニュースを見ていたら、「株価暴落の確率が高いので、株の空売りをすすめる」みたいなタイトルの記事があったので読んでみました。



記事の骨子は次の通り。

  • 株価が暴落する確率が高い
  • 株の「空売り」はれっきとした手段であり不正でもなんでもない
  • 暴落局面での「空売り」は当たり前のこと
  • 頭のいい人は株の空売りで儲ける


「空売り」は危険

確かに空売りは不正でもなんでもないです。株式の空売りがルール上可能なのですから。しかし、株の空売りは素人が手を出してはならない、とても危険なやり方です。

空売りというのは、持ってもいないのに将来売る契約をすることです。売り渡す約束の期日までに株を仕入れなければなりません。

ちなみに「仕入れる」ことを「買い戻す」という人もいますが、持っていたものを手放したわけではないので、「仕入れる」のほうが正しい言い方だと思います。

もともとは商品取引で生まれた「空売り」

空売りという概念は、もともと商品取引で生まれたものです。例えば夏の間に秋にとれる小豆(あずき)の先売り契約をしておくという感じです。

常に小豆を大量に使う和菓子メーカーは小豆の安定供給を望みます。今年は寒いので小豆が不作かもしれないと感じた和菓子メーカーは、価格の安いうちに小豆問屋と値決めして買う契約をしたいのです。いっぽう、秋に大量入荷を予定している小豆問屋は夏のうちに値決めして売る契約を確保したいのです。お互い、リスクをヘッジして安定的な小豆のやりとりを目指して行うのです。

小豆問屋はたとえアテが外れて安い小豆が手に入らなくなっても、既に売る約束をしたので履行しなければなりません。他から割高の小豆を仕入れてでも和菓子メーカーに約束どおりの金額で期日までに売らなければなりません。これがルールです。

商品取引での「空売り」はこのように意味のあるものですが、株式の「空売り」はまったくのギャンブルです。

株が上がるか下がるかは誰にも分かりません。

【関連性の高い記事】



株が上がり続けたらどうする

現に2年前から「米国株は必ず暴落する」と言われてきましたが未だに暴落していません。むしろ上がっています。

だから、そもそも「株が暴落する確率が高い」という設定自体が間違っているのです。

暴落を見込んで先売り(空売り)し、その後株が上がり続けたらどうしますか。

売る約束をしたのですから、期日までに必ず仕入れなければなりません。たとえ株価が2倍になっても必ず期日までに仕入れて決済しなければならないのです。

漫画チックに例えれば次のようなパターンです。

「空売り」で大損するケース

  • 現在100円の株が半分の50円になるだろうと予測して、80円で空売りした。
  • 期日まで株が上がり続けて100円の株は200円になった。
  • 結局1株200円で株を仕入れて、約束どおり80円で売った。
  • 1株につき120円の損が出た。

これを仮に500万円ぶんやったらいくらの損になると思いますか。

80円で500万円なので、62,500株の先売り契約になります(500万円÷80円)。

1株につき120円の損なので、合計750万円の損です(120円×62,500株)。

500万円ぶんしか契約していないのに、750万円も損をするのです。これにレバレッジをかけたりするとどうなるか。2倍のレバレッジで1500万円の損、3倍のレバレッジでは2250万円の損です。まったくギャンブルです。恐ろしいギャンブルです。

実際の取引では株価が下がり始めたら証券会社は保証金を預けるように言ってきます(追証)、500万円しか持っていないのに、1000万円の追加保証金を求められた時点でパンクです。実際素人が空売りに手を出して破綻するケースがけっこうあるのです。



「空売り」はギャンブル

はっきり言って「空売り」はギャンブルです。しかも、とてつもなく危険なギャンブルです。掛け金を失うだけでは済まないのです。掛け金の何倍ものお金を失う可能性があるのです。素人は絶対にやめたほうがいいです。

しかし、ギャンブルも国が認めているものであれば不法ではありません。競馬や宝くじだってギャンブルですが国自体が経営しています。だから競馬をやる人をとがめることはできません。

ましてや株取引は政府が監視する証券取引所で、政府公認の証券会社の仲介で行っているのです。まったく合法であり不法でも不正でもなんでもありません。

だからいくらやってもいいのですが、私はおすすめしません。ギャンブルは身の破滅です。

そのあたりをよくご理解のうえ、ネット上に流れる無責任な投資コンサルタントの記事をお読みください。

ごきげんよう。


【関連性の高い記事】



この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。

Pocket

【あわせて読みたい】


同じカテゴリーの最新記事5件


「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。


記事のカテゴリー/タグ情報

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*