「限定!限定!」人は限定商品に弱い

かぶとたいぞうです。

以前、札幌の有名なスーパーマーケットの店内で見た光景に驚きました。

大きなワゴンにラム肉を山積みにしたパートのおばちゃんが、大きな声を張り上げて「限定!限定!」と叫んでいるのです。何が「限定」なのか分かりませんが、すごい大きな声です。



限定のラム肉

見るとラム肉1㎏入りのパッケージです。おばちゃんの気迫に押されて飛ぶように売れています。私も思わず1パック買ってしまいました。



大きなワゴンに山積みにしていたラム肉ですが、残りわずかになると取り合いです。あっという間に完売しました。

私はとりあえず1パック買えた事に安心して肉の売り場を立ち去りました。そしてとなりの青果売り場で野菜を見ている時にふと思いました。何が「限定だったのだろう」。

普通の「限定」

あらためてラム肉のパッケージを見てみましたが、特にいつもより安いわけではありません。産地もいつも通りオーストラリア産。賞味期限も普通どおりです。

ラム肉パッケージ

私はなんとなく探偵のような気分になりました。そして青果売り場で時間をつぶし、となりの肉の売り場を観察していました。

思ったとおりでした。

しばらくすると、さっきのパートのおばちゃんがまたバックヤードから出てきました。大きなワゴンにラム肉を山積みにして。



限定は何回も出てくる

そしてまた大きな声で「限定!限定!」と叫び始めたのです。こんどもあっという間に完売です。みごとです。

前の客が会計を済ませて店を出たころを見計らってまた「限定!限定!」とやるのです。この作戦でいつもの何倍ものラム肉を「限定」で売っているのでしょう。

何が限定なのか。「この時間帯はこのワゴン1杯分が限定」なのでしょう。10分後にはまた次の「ワゴン1杯分が限定」なのです。嘘をついているとは言えません。条件さえ絞れば、すべて「限定」と言えるのです。

「限定」はよく売れる

人はその商品がいつでも買えると思うと、それほど買いたいとは思いません。しかし、限定商品だと言われると「いま買わなければ無くなってしまうのではないか」と思い、「すぐに買わなければならない」という強迫観念を覚えます。「機会損失の恐怖」と言う心理です。

その心理を利用したセールステクニックは、いろいろな商品やサービスの販売で活用されています。

最近はいくらでもコピー可能なビデオやゲームなどのソフトウェアでも「限定」商法が使われています。



「限定」のアダルトビデオ

このあいだアダルトビデオ大手販売サイトのページを見ていたら「1,000本限定!」とか「先着500名様限定で付録つき」などのコピーが並んでいました。

ソフトウェアは無限にコピーできるところが生産上の利点なのですが、その利点がむしろ販売においては欠点になっているのです。それであえて有限に、さらに「限定」商品にして希少性を生み出しているのです。

でも所詮は販売上のテクニックです。

スーパーマーケットのラム肉のように、1ロットの「限定」が完売したら、また次の「限定」が1ロット出てくるのです。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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