映画「オール・イズ・ロスト〜最後の手紙〜」は良いと思う

かぶとたいぞうです。

今日からパタヤです。最近は長期滞在の時は、日本から映画を持っていきます。今回はパタヤに1ヵ月半いるので、何を持っていこうかと選んでいます。

自分が持っている映画のライブラリーを眺めていて、「オール・イズ・ロスト」に目がとまりました。今まで何回も見た映画ですが、また見てみようかなと思います。





「オール・イズ・ロスト」はまったくセリフの無い映画

この映画は昨年の6月にも偶然、イタリアのシチリア島でも見ました。日本から持って行ったのではありません。夜、泊まったホテルの部屋でワインを飲みながら、何となくテレビをつけてみると、たまたまケーブルテレビでやっていたのです。

タイミングよく始まったばかりでした。見てすぐに「オール・イズ・ロスト」だと分かりました。それほど特徴的な映画なのです。

セリフがまったく無い映画なので、イタリアで見ても何の違和感もありませんでした。

「オール・イズ・ロスト」を初めて見たのは5~6年ぐらい前だったと思います。2013年のアメリカ合衆国映画です。主演というか、1人だけの出演者はロバート・レッドフォード。でも始めて見た時は、その老人がロバート・レッドフォードとは分かりませんでした。

私が初めてロバート・レッドフォードを映画で見たのは私が中学生のころ。「明日に向って撃て」とう映画でした。その後、「スティング」でもポール・ニューマンと競演、とても懐かしい俳優です。こんな老人になったのかと驚きましたが、私も歳をとったのですから当たり前です。

キャスト・アウェイとは少し違うサバイバル映画

サバイバル映画では「キャスト・アウェイ」も好きですが、少し違います。同じように1人の孤独なサバイバルを描いているのですが、「オール・イズ・ロスト」のほうは「キャスト・アウェイ」のようなダイナミックさはありません。老人が1人黙々と、淡々と洋上で行なう動作を、何のセリフも無く描写します。パレーボールの友達もいません。老人だからオーバーアクションもありません。

セリフが無いから字幕も吹き替えも要りません。セリフが無いからこそ、主人公が何を思っているのかよく分かるのです。

セリフが無いというのは最高のユニバーサル・デザインです。ラスベガスでも一番人気のショーは「オー」などセリフのないショーだとか、同じくセリフの無い大マジックショーなどです。世界各国からの観光客に大好評です。いっぽう、昔流行ったアメリカのコメディートークショーみたいなものは、今はぜんぜん流行りません。英語を理解できない人には楽しめないからです。

「オール・イズ・ロスト」を見ていると途中でたいくつになるかもしれません。眠くなるかもしれません。特にアクション映画の好きな人には耐えられないかもしれません。あまりにも単調な映画なのです。

「自分だったらどうするだろうか」とじっくりと考える人には向いているのですが、映画から刺激を与えられるのを期待している人にはまったく向かないかもしれません。

でも、そこをがまんすると、最後には大きな感動があります。



「オール・イズ・ロスト」のラスト・シーン

最後のシーンで手を差し伸べた人は男でしょうか。女でしょうか。ラスト・シーンを何回も巻き戻して見ました。ボートから水面に入れた大きな手。男性の手でした。

助けてくれた人のボートは小さなものでした。どこかの沿岸なのか。助けてくれたのはいったいどんな男なのか。そのボートで水を与えられ、軽食を与えられ、主人公はきっと回復しただろう。どれほど感謝したことか。その後2人はどうなり、主人公はどんな人生を送ったのか。

映画には何の説明も描写もありません、映画を見終わった人が想像するしかありません。想像するのは楽しいです。

「オール・イズ・ロスト」はネット上の映画評価サイトでは評価が低いです。きっと途中退屈だからだと思います。でも、セリフがまったく無いという斬新なアイディアと歳をとったロバート・レッドフォードの演技がしぶく光る逸品です。

他の人はどう思うか知りませんが、わたしはおすすめします。まだご覧になっていない人はどうぞ。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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