どんなに自然が美しくても、そこに人がいなければ楽しくはない

かぶとたいぞうです。

私は旅が好きです。世界中のいろいろなところを周りました。

この世のものとは思えない、素晴らしい自然、美しい景色もたくさん見ました。

息を呑むような絶景を何回も見ました。



どんなに自然が美しくとも

でも、今から思い返すと、どんなに自然が美しくとも、そこに人がいなければ、楽しくはありません。むしろ寂しくなります。美しすぎて悲しくなることもあります。

ひとりで美しい景色を見て、

「今度来るときは彼女を連れてこよう」

「この景色を彼女にも見せたい」

「2人でこの景色を見たら、きっと楽しいだろう」

と思うことはよくあります。

しかし、

「またひとりでこの景色を見に来たい」

と思ったことは一度もありません。

ドミニカ共和国のリオ・サンファン

ドミニカ共和国の北海岸にある、リオ・サンファンという小さな海辺の漁村にたどり着いたとき。

最初はきれいな岬の先端にある、小さな白いホテルに泊まりました。窓から見えるカリブ海の青さがとても気に入ったからです。

ドミニカの美しい海:kabutotai.net



美しい岬のきれいな海

初夏だったので太陽が真上に輝き、青い海をいっそう鮮やかに照らすのです。透明な海は底まで見えていて、ところどころに岩礁や海藻が緑色に見えます。それがまだら模様を作り、青と緑のなんとも言えない美しさなのです。

私はそんな海を見ながらバルコニーでひとりビールを飲んでいました。

美しいのに寂しい

しかし、せっかく洒落たホテルの部屋で絶景を見ながらビールを飲んでいるのに、どういうわけか寂しいのです。

その部屋に2、3泊した後、どうしても寂しかったので漁村の中心部にある宿に移動しました。小さな村ですが港の近くに酒場が2件ぐらいあったのです。その近くの安い宿をとりました。



小さな漁村の酒場にて

夜になってさっそく酒場に行くと先客がありました。ヨーロッパ人の金髪の女性です。この村にはヨーロッパから移り住んだ人たちがけっこういるのです。

カウンターに座ってビールを飲んでいると、その女性が私に英語で話しかけてきました。

酒場で私に話しかけてきた女性

女性はオシャレで身なりはきちんとしていましたが、どう見ても60年配の老女でした。当時私は45歳でした。

お互い連れがなかったし、暇だったのでビールを飲みながら1時間くらい話しました。

彼女は既にけっこう飲んでいたようで、饒舌に身の上話をしました。



彼女はフランスからの移住者

聞くと彼女は10年以上前に夫と一緒にフランスから移住してきたらしいのです。夫とは死に別れて今はひとりで自由に暮らしていると言うのです。

私とは歳がずいぶん離れているとはいえ、男と女。酒場での出会い。

「このおばさん、いったい何を考えているのだろう」

とも少し思いましたが、彼女の言動を観察すると、単に日本人が珍しくていろいろ話を聴きたがっていることが分かりました。

「彼女は私を通して日本人というものを知ろうとしている」

「ここで私がどういう態度をとるかによって、彼女の日本人観が決まる」

私は日本人を代表している

そう思うと緊張しました。

結局夜遅くまで彼女といろいろな話をして、終始楽しくお酒を飲み、お互いにお礼を言って別れました。

旅先での人との出会いは楽しいものです。



絶景より人との出会いのほうが楽しい

最初に泊まったホテルからの絶景より、安宿と酒場の思い出のほうが楽しく思い出せるのです。

西表島にひとりで初めて行ったときも同じでした。

どこまでも青い西表島の海

西表島の海はどこまでも青く、美しく、森の自然も豊かでした。でも黙ってひとりで素晴らしい景色を見ているとなぜか寂しく、切なくなったのです。

石垣島に戻り、安い居酒屋で従業員の兄さんと世間話をしながら飲んだほうが楽しいのです。



やっぱり人といるほうが楽しい

結局、単に私がさみしがり屋なだけかもしれません。世の中にはひとりで自然を楽しむ人もいるのかもしれません。

でも、やっぱり私は美しい自然より、人といるほうが楽しいのです。

「旅は道連れ世は情け」

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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